2017年7月の霊想



   心安らぐ秘訣(7月2日)


  与野教会の川井俊幸牧師が、アメリカのダラスの神学校で学んでおられた時のことです。
 ある日、隣りの部屋から聞き覚えのある声がしました。その部屋を訪ねてみると、それはある日本人牧師の礼拝説教テープでした。その部屋の住人はアフリカからの留学生でした。「意味がわかるのか」と聞くと「いや、この韓国語は少しもわからない」と言います。日本語とも知らず、聞いておられるのです。「言葉がわからないのに、なぜ聞いているのか」と問うと、「心が落ち着くのだ」と言われたのです。川井師は、このことを折に触れ、感動を持って語られます。
 主の霊は、国籍、人種、言語を越えて、自由に働かれるのです。どこでも、どの人でも、心安らぐ秘訣は、聖書の言葉をあなたの心の耳でお聞きになることです。最もふさわしいみ言葉が、すべての人をいやし、強め、勇気づけてくれます。
 今週も、三度の食事を欠いても、霊の糧、み言葉をもってあなたと神様の関係(霊性)をしっかり養っていきましょう。



   子育てに大切なこと(7月9日)


 秋田県男鹿市では毎年、叱れない親の代わりにナマハゲにしつけてもらう「子育て支援ツアー」が催されています。昭和の高度経済成長が終息する1970年代から、『サザエさん』の4コママンガに、〈子どもを叱れない親〉
が時々登場してくるようになりました。無気力なわが子に、父親は理解のある口ぶりで話しかけるだけ。しかしその生態の特徴は「無干渉」と言うことができます。
 旧約聖書には「わが子よ、あなたは父の教訓を聞き、母の教を捨ててはならない。」(箴言1・8)とあり、親からのしつけの大切さを明言しています。子どもや人を育てる前に、まず自らが真の親である神様の言葉を聞き、受け入れる訓練をしっかりとすることが、人生の基本です。
 「ほめるだけでは、逆境を乗り越えられるように子どもを鍛え上げて、社会へ送り出せない。愛情深く見えて、むごい仕打ちをしている。わが子を叱れないのは、嫌われたくない親の自己愛が背後にあるから」と、臨床心理学者の榎本博明さんは言います。
「わが子よ、主の懲らしめを軽んじてはならない、その戒めをきらってはならない。主は、愛する者を、戒められるからである、あたかも父がその愛する子を戒めるように。」(箴言3・11~12)




 物事がうまく行く(7月16日)

 物事がうまく行くためには、うまく行くための要素があります。思うように進まない時は、その原因が何かをできるだけ早く明確に突き止め、それを取り除くことです。さながらそれは外科手術と似ています。これは決してむずかしいことではなく、大変単純なことです。
 2010年1月に会社更生法適用を申請した日本航空(JAL)を建て直した稲盛氏の手法はこれと同様で、赤字になっているものを取り除き、一挙に黒字に変えました。
 あなたの人生はいかがですか。何をどのように取り除いたらよいかは、祈る時に聖霊様が必ずあなたに示してくださいます。
 むずかしいのは、人情に負けたり、「どうしても手放したくない」と古い習慣が邪魔することです。
 しかし、「人にはできないが、神にはできる。」(マルコ10・27)のみ言葉に立って祈る時、不必要なものを的確に神様は示してくださるのみならず、それを取り除き、黒字人生をやり遂げるための知恵を与えてくださいます。
 今週も心して歩んでまいりましょう。




 信仰の継承(7月23日)

 2004年10月10日、興譲教会の礼拝堂は満席となり、ビデオを備えた各部屋もあふれました。日野原重明先生が礼拝の御用をしてくださったのです。東京ゴスペルハウス25周年記念礼拝をお願いした折も、すでに所用が多くあられたのを、特別にご配慮してくださいました。
 牧師家庭で育たれた先生は、殊の外、私たちに心を砕いてくださり、牧師夫妻に何度も長時間にわたり様々なことをご教示いただき、どれほど興譲教会の血となり肉となっているか測り知れません。
 また、日野原先生は、貴重な数多くの宝を残されました。長年「成人病」と言われた疾患を「生活習慣病」と直され、人生は習慣で決まると、何度もおっしゃったことが心に残ります。良き信仰生活が身につく伝道牧会をするように、と熱く語られたことが昨日のことのように感じます。
 予測をはるかに超える高齢化社会を迎えていますが、先生は「人生は75歳からだ」と高齢者を励まします。そのためには3つのこと、「愛する」「創(はじ)める」「耐える」とみ言葉を土台とした生き方を提唱し、ご自分もそれを生きられました。
 7月18日早朝、「ありがとう」と感謝しつつ天に凱旋されました。生きたように死ぬ、と言いますが、先生が残された信仰をしっかり継承してまいりましょう。




 ゴールからの出発(7月30日)

プロ棋士の藤井聡太四段が歴史的快挙を成し遂げたことは、国民に大きな励ましをもたらしました。中学生である、ということもさることながら、多くの棋士の従来の戦法と異なる戦法が話題となっています。「天才」と言われる人たちは、対戦相手の今までの差し手、棋譜をしっかり頭に入れ、戦い方の正解を求めていきます。ところが、藤井棋士は、スタートからの出発ではなく、それとは逆にゴールから、すなわち「勝てる」という信念をもとにして将棋を指すのです。
 人生も「スタートからコツコツ」という方法と共に、「ゴールからものを見、考える」という方法も私たちの生活に大きな道を開きます。「どうしたら大丈夫になるか」というのではなく、「大丈夫。だからどうしたらよいか」という考え方です。
 「信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認する」(ヘブル11・1)とみ言葉にあるように、「もうすでに成っている」「そうなった」と描き(信仰)、口で告白し、そのように振る舞うことです。
 このためには日々の意識とたゆみない努力が必要ですが、聖霊様に助けられながら、今週もぜひ挑戦してみてください。さらなる神様の恵みを味わうことができます。