2019年09月の霊想



   「人生二毛作」の時代(9月1日)


   主よ
 安楽な生活を求めるよりも
 強い人に私をしてください
 自分にふさわしい仕事を求めるよりも
 与えられた仕事を果たすのに
 必要な力をお与えください
 
 この祈りはケネディ大統領が好んで唱えた祈りです。
 現代は「人生50年」の時代から「人生二毛作」の時代となり、20歳~60歳の40年、60歳~100歳の40年と、否が応でも、人生二毛作の時代をどう生きるかが、すべての人に問われています。この時代を生きるために、内面をいつも強くしてくださる(Ⅱコリント4・16)ことを祈り求めてまいりましょう。
 また、自分にとって不都合と思われるような人生の出来事に誰でも行き当たります。そのような出来事に対し、私たちは、つい、安きに流れやすいものですが、そこから逃れの道を求めるのではなく、それを果たすために必要な力を求めていく。このような受け身から能動的な生き方こそ、神を信じる者、最善のみをなしてくださる主に信頼する者の生き方の醍醐味です。
 今週も心して歩んでまいりましょう。


 本当の恩返し(9月8日)


 あなたの恩人は誰ですか?これまでの人生の歩みの中で何人かのお名前を挙げられるでしょう。
 私も、かつて同じ質問を受けました。名を挙げた後、「その方々はあなたを恩人と思っていますか」と問われ、思わず「えっ?」と返しました。「こちらが恩人と思う方にしっかりとお返しをすることです。いつの日か、相手は、逆にあなたを恩人と思うでしょう」と言われたのです。
 大リーガーとして活躍した松井秀喜元選手は、自分の恩人として高校時代の恩師を挙げられました。その先生に尋ねると、「とんでもない、逆です」とおっしゃったのです。「彼の成長、成功のゆえに、その後、自分はどれほど多くの幸運に恵まれたか計り知れない。自分が与えた何倍もの恩を受けている」と言われました。そこで私は「なるほど」と納得しました。「恩人」と思われている人ほど、自らが恩をいただいている、助けていただいたという感謝に満ちていることを思わされました。
 そして、誰よりも、十字架を通して私たちを救いの道に導き、永遠の命をくださったイエス・キリストこそ、私たちの大恩人です。この無償の恵みをくださっているキリストに心からの感謝をもって、今週も歩んでまいりましょう。





 あなたの幸福度(9月15日)


 神様は、どのような状況にあっても感謝と喜びに生きることができるように、人間を造られました。あなたは今、置かれている状況で感謝に満たされていますか。もし喜びや感謝の実感がないとすれば、一体なぜか、じっくりと考えてみたいものです。
 その原因の一つは、「あるもの」にではなく、「ないこと」に心を留めているからです。
 オリンピックには金・銀・銅と3種類のメダルがあります。銀メダルをもらった選手と銅メダルをもらった選手、どちらが幸福度が高いと思われますか。その通りです。銅メダルです。銀メダリストは、上の金を取れなかったことに不足を感じますが、銅メダリストは、3位以内に入れたことに喜びを感じるからです。
 人生オリンピックもまったく同じです。不足を感じて人生を生きるのではなく、与えられたものに感謝して生きる生き方を身につけると、幸福度がぐっと高くなり、満ち足りた日々を送ることができます。何よりも、全知全能の主が、今、共に歩んでくださっているのですから。
 
「自分の持っているもので満足しなさい。主は、『わたしは、決してあなたを離れず、あなたを捨てない』と言われた。」 (ヘブル13・5)




 本来の自分で生きる(9月22日)

トマトがねえ
トマトのままでいれば
ほんものなんだよ
トマトをメロンに
みせようとするから
にせものに
なるんだよ
みんなそれぞれに
ほんものなのに
骨を折って
にせものに
なりたがる (相田みつを)
 
 あなたが、神様に造られた本来のあなたらしさで生きるコツはただ一つ、前後左右を見る人生から、いつも真上を見ながら生きることです。すなわち、あなたを造り、あなたをあがない、あなたと世の終わりまで共にいてくださる神様と歩むこと。これに尽きます。
 この確信が揺らぐ時もあることでしょう。その時は、「天のお父様」と天を見上げ、祈りつつ、しっかり歩みましょう。




 自分と出会う近道(9月29日)

 私たちは無意識に自分と同じような人と交わります。自分と異なる人とは、最初はよくても、必ず違和感を覚え、気がつくとその人たちから離れ、落ち着いた、緊張感のない関係に留まります。ですから、人間を知る最もよい方法は、その人の友人を見ることです。「類は友を呼ぶ」で、友人を見ると、その人がよくわかります。
 翻って、自分自身と出会う近道は、自分の友人をよく見ることです。友人があなたと同質のものを持っていることは、当初は認めたくないものです。しかし、そこで逃げず、しっかりと見据え、認めると、やがて納得し、自分自身と出会います。
 今年は成長の年です。あなた自身の豊かさを増してゆくためには、選ぶべき友はどのような人がよいかを見極め、その人に馴染むことです。特に、より良い自分を目ざす時、相手は自分の現在地よりも上の人ですから、なかなかあなたを相手にしてくれないものです。しかし、何としてもその友だちの域に達する覚悟、努力を惜しまないことです。
 何と言っても、聖歌のように「世には良き友も数あれど、キリストにまさる良き友はなし」と、この方を今週も友とし、この方を思いめぐらし、この方が語られた言葉を口ずさみつつ、成長の一週間としましょう。