2020年1月の霊想



   み言葉を食べる(1月5日)


わたしはみ言葉を与えられて、それを食べました。み言葉は、わたしに喜びとなり、心の楽しみとなりました。
                  (エレミヤ15・16)
 み言葉を食べるとはどのようなことでしょうか。
 
1 よく噛んで食べる
 み言葉を受け入れがたい時があります。その時は、食物を100回噛むと唾液とよく混ぜられて吸収されやすくなるように、100回読むことです。一つのみ言葉にこだわり祈りながら問うと、聖霊によって噛み砕かれ、あなたの血肉となります。
 
2 ゆっくり食べる
 ディボーションの時間を3分から5分に、5分から15分にと、ゆったりとした中身の濃い時間をお持ちになることです。必ず、あなたの生活に良き実をもたらします。
 
3 味わって食べる
 み言葉の意味がわからない時は、聖書事典や注解書などが参考になります。今は便利な時代で、ネット検索ですぐに確認できます。味わって食べるとは、ていねいに、数千年のキリスト教の歴史の中で培われてきた深い意味や大きな体験情報を検索し、味わうことです。
 
 今週もみ言葉に親しみ、あなたの人生をさらに豊かにしてまいりましょう。


 時を越えて(1月12日)


 最近『時間は存在しない』(カルロ・ロヴェッリ著)という本が出版されました。著者は、ほとんどの物理法則は、未来→?現在→?過去という方向でも構わない、しかし自然の崩壊する動き(熱力学の第二法則)だけが決まった方向性を持っており、人間はこの死に向かう流れを「時間」として経験しているのだ、と言います。つまり、絶対的な時間は存在せず、人間が自然をそう感じ、制度化したものだというのです。国境も人間が決めたものです。でも、渡り鳥は「国境はない」と言うでしょう。
 時間や国境に限らず、人間が勝手に作り出し、あるいは、あなた自身が作り上げてご自分を不自由にしているものはありませんか。それらは、私たちの目を真の喜びからそらさせます。
 クリスチャンの生涯は、日ごとに新しくなる世界です。あなたがお部屋を掃除するように、毎日の祈りによって心の部屋を掃除することです。あなたの心の掃除道具は何ですか。身近なところでは、ディボーションガイド、アパルームやデイリーブレッド、百万人の福音の日々の日課など、数多くの助け手が備えられております。最近では、ネットでも見ることができます。ぜひご一緒に、新しい世界の探検をしてまいりましょう。




 笑 顔(1月19日)


 英語で一番長い単語は何か、そして、その始めから終わりまでどのくらいの距離があるかご存じですか。何と始めから終わりまで1マイル(1・6㎞)もあるというのです。それはsmiles(最初のsから最後のsまでの距離がmile=1マイル)、とジョークでよく語られますが、ほほえみ(スマイル)は人生に多くのものを与えます。
 試練、困難のただ中にある人を救うのは、何と言ってもほほえみです。ほほえみのない人に「ほほえんで」と言うよりも、あなたご自身がほほえみを持ってその方に接すると、自ずと、相手にもほほえみが生まれてくることでしょう。
 相手を引き上げ、いやし、慰めるほほえみはどこから来るのでしょうか。何ら問題のない平和な人のほほえみも魅力的です。しかし、相手の心を突き動かすようなほほえみは、試練の中にある人のほほえみです。困難の中にあっても「大丈夫」というほほえみこそ、この時代、人々が最も必要としているエネルギーです。
 そのためには、試練の時にこそ、み言葉があなたの内に宿り、祈りつつ歩むことです。試練が宝となる信仰の歩みこそ、あなたのすてきなほほえみの源泉です。
 今週も心して歩んでまいりましょう。




 ガンとの付き合いは(1月26日)

 「ガン細胞」と聞くと、私たちの健康の敵と思うのが人の常かも知れません。しかしガン細胞は、私たちに多くのことを教えてくれます。
 正常細胞、例えば胃の正常細胞は他の臓器に移植されても、そこで生きていくことはできません。しかし、ガン細胞は、体のいろいろなところに旅し、受け入れられ、そこに根ざすことができる不思議な細胞です。
 ガン発生のメカニズムを次のようにたとえることができます。人間の60兆の細胞の一つを地球にたとえると、染色体は一つの国、遺伝子はその中にある町、そこに住む一人の人が塩基と言われる最小単位になります。ガン細胞もこの塩基から始まります。
 歴史を見ると、すべて偉大なことは一人から始まりました。ガン細胞はそれを如実に示してくれるのです。がん哲学外来のセミナーが東京でなされましたが、ガンと向き合う哲学、深い信仰の思索と共に、ガンそのものが人生の豊かさをはじめ多くを教えてくれる。何とも不思議なものです。
 ガン細胞は宇宙のどこかから飛んできたものではなく、自分自身の中で生まれます。よくガン細胞を非行少年にたとえることがありますが、ガン細胞とよく付き合えば、人生の深み、豊かさを味わう契機ともなり得るのです。