2020年4月の霊想



   人生を変える祈り(4月5日)


 かつて学校が荒れた時代がありました。ガラスは割れ、生徒がたばこを吸っている、このようなことが珍しくなかった時代。生徒が荒れることが日常化し、生徒への対応で先生方も疲れ果て、どの先生も「休みたい」と疲労困ぱい状態にあった時のことです。
 鈴木校長も、ベテランを自認し、その働きが評価されていただけに相当困惑し、疲れ果てていました。その校長先生が、何と、一週間休みを取ると宣言したのです。先生たちは皆「先頭に立ってやるべき人が」と、心の中では批判的な思いでいました。
 翌週月曜日、鈴木校長は出勤し、皆驚きました。何と上下ジャージという服装です。先生方が授業中、校長先生はフリーですから、生徒が破損した壁を補修したりガラスくずを集めたり、トイレの扉を修繕していました。しばらくすると、授業をサボっていた生徒たちが、何と、校長先生の手伝いをするようになりました。この先の結果は想像できるでしょう。
 休暇中、校長先生は何をしておられたのでしょうか。先生はクリスチャンで、聖書に「このたぐいは祈りと断食」とあるように、一週間、断食祈祷に行かれたのです。
 様々な困惑するような出来事に対し祈り抜く時、あなたの未来、そして、あなたを通して周りの人々が変えられていきます。


 このような時だからこそ(4月12日)


 イースター礼拝が新型コロナ問題のただ中で行われることは、罪と死に打ち勝ち、よみがえられたイエス・キリストを深く思う、天来のメッセージでもあります。このような事が起きるとは誰も予想できず、世界の医療関係者をはじめ、当事者の方々が懸命に努力しておられます。希望に向けて、これらの働きが完成されることを、あなたもどれほど熱心に祈っておられることでしょう。そのただ中にあって、米沢興譲教会に連なるお一人お一人を通して、まさに「どんな時も大丈夫」の実体が、日々の歩みの中でにじみ出てくることはすばらしいことです。
  人々の不安の最前線は、死の問題です。命に終わりがあると誰もがわかっていても、それはあくまで頭だけで、実体となっていないことが多いからです。人生は有限であり、どのような形でかはわからなくても、終わりがあることを知識だけではなく、身体全体、存在で知り、さらに本物の平安に満たされ、その確信をより強固にしましょう。
  そのために、イエス・キリストのみが三日目に死からよみがえられた真の神であることを、細胞の隅々までにも行き渡らせましょう。そして、このような時期だからこそ、あなたと神様の関係の中で完全な平安を確認し、信仰の仲間と分かち合い、神様を知らない人々に、この復活の命(平安)をお伝えしていきましょう。




 人生を貫き通すもの(4月19日)


 1971年、国立劇場での出来事です。78歳の桂文楽が「大仏餅」という噺をしていました。その途中、彼は絶句します。「神谷幸右衛門」という登場人物の名前を失念してしまったのです。会場に緊張が走りました。  さて、師匠はその時、どのような対応をしたと思いますか。黙って去る、言い訳をする等々あります。名人は「申し訳ありません。もう一度、勉強し直してまいります」と高座を降りました。以後、師匠が高座に上がることは二度とありませんでした。それから4ヶ月後、師匠はその生涯の幕を閉じました。
 人生を貫き通すものは何だと思いますか。聖書は、最も大切なものはぬくもり、愛である、と語ります。「愛は、神から出たものなのである。すべて愛する者は、神から生れた者であって、神を知っている。……神は愛である。」(Ⅰヨハネ4・7~8)神様の本質は愛そのものであることを知り、私たちがその神の子どもとして成長できることは何とすばらしいことでしょう。
 愛は謙遜というパイプを通して流れます。人生は、謙遜を練り鍛えていく神様からの贈り物です。大小様々なうまくいかなかった出来事に対し、文楽師匠にならい、「もう一度勉強し直してまいります」のスピリットを、み言葉と祈りによって培ってまいりましょう。




 すべては私から(4月26日)

 Cさんは不良になり、刑務所体験もしましたが、ついに教会と出会いました。今ではそのような過去が透かしても見えないほど別人に変わりましたが、そこに至った経過は、聞く人々の人生に示唆を与えてくれます。
 「お金は出すが口は出さない」と言いますが、彼の両親はお金は出さない、手本も見せないのに、お説教だけは底知れず深かったと述懐します。このご両親が息子のために教会に行き始めました。そして、「すべては自分たちが鍵」とわかり、生きる勇気、エネルギーは与えても、一切、口出しをしない生き方に変えられました。
 Cさんは、「こんな親は殺しても変わらない」と思っていたそうですが、半年後、親の変わりようにびっくりしたそうです。そして、両親の変化によって得た自分の気持ちの自由さと豊かさに、別の意味の困惑をなさいました。やがて、人生を支える本物のエネルギーは、それを与えてくださる神から来ることを知り、神との関係を修復し、豊かな関係に生きることを見いだしました。今、Cさんは伝道者として良き働きをしていらっしゃいます。
 状況は一人一人異なりますが、まことの光なる神との交わりを強固にし、天来の確かな答えを味わうのです。すると、その豊かなエネルギーが自然にまわりに流れていきます。これこそ、人生の醍醐味です。