2020年7月の霊想



   相手を知るということ(7月5日)


 人間関係が豊かな人の特徴は、相手の立場をよく理解していることです。相手が何を考え、どのような行動をするのか、その背後にある相手の本当の気持ちを正確に把握しているのです。
 イエス・キリストは相手をよく知ることに心を砕いておられました。人間関係においても私たちの良き手本です。
 ヤコブとヨハネがイエス様に頼み事をした時、「何をしてほしいと、願うのか」(マルコ10・36)と尋ねました。また、道ばたに座って物ごいをしていた盲人が「わたしをあわれんでください」と叫んだ時も、「わたしに何をしてほしいのか」(ルカ18・41)と、十分に相手を知っておられたにもかかわらず尋ねました。それは、ご自分のためではなく、弟子たちや盲人たちのためでした。自分が本当に願っていることは何か、本当の必要は何かをしっかりと意識する生き方は、信仰の成長に最も大切だからです。
 現代は、経済的な豊かさ、学問・情報等、知識量の多さ、健康であること以上に、人間関係が最も大切です。よりよい人間関係を構築するために、今週も、イエス・キリストにならい、相手を知る世界にチャレンジしていきましょう。


 愛の実体を生きる(7月12日)


 英語の教師でもあった夏目漱石は、生徒が"I love you."を「我、汝を愛す」と訳したのに対し「月がきれいだね」 との訳を提案しました。
 「愛」を、自分も他人も理解できるように、どのように表現できるのかと、あなたもいつもお考えでしょう。神様がどんなにすばらしい方かということが理解できない友人に、あなたの存在を通してお伝えできたら何とすばらしいことでしょう。
 自己中心100%であった者が、「愛は与えること」と理解し、生活の中で「半分あげよう」と変わり、さらに祈り、天来の力を得て「全部あげよう」と実践なさると、そこに愛の世界が見え、聞こえ、感じ、豊かな実を結ぶことができます。
 愛の実を結ぶためには、まずあなた自身が愛を体験することです。すなわち、神様によって造られ、生かされている私であるにもかかわらず、神から離反してしまい(罪)、その罪のためにキリストが命をあなたに与え、救ってくださいました。このことを昼も夜も思い起こすことにより、日々の生活の中で、イエス・キリストとの出会いの実体がにじみ出てくるのです。その時、あなたの存在そのものが「神の愛」となります。
 今週も、心して歩みましょう。




 あなたならではの自分作り(7月19日)


 国には三つの形があります。  一つは、他の国に攻め入り、自国を拡大する国。二つ目は、まわりの強国にいじめられ、いつも、苦難を強いられる国。三つ目は、攻めることもせず、攻められることもない国です。
 人間の有り様もまったく同じです。
 いつも、他人に負けたくないと攻撃的になり、また、他者に対して上から目線で生きる人。二番目は、いつも卑屈になり、人や状況に屈し、自分はダメだと消極的に生きる人。三番目に、他者を上から目線で見ることなく、いかなる状況にも適切に対応できる人です。
 この三番目の人であるあなたは、自分をさらに深め、磨いていくために、どのような生き方が適切と思われますか。自分の今いる位置、そして向かうべき方向により、一人一人、具体的な自分作りは異なります。
 与えられている現実は、必ずしも、あなたに適切とは言えないかもしれません。しかし、み言葉を読み、神様との交わり(祈り)の中で平安に満たされ、あなたらしさを生きる時、「第三の人」を生きることができるのです。
 あなたならではの自分作りを心していきましょう。




  時のしるしを見分ける(7月26日)

 ある時、イエス・キリストはパリサイ人とサドカイ人から、キリストの働きを証明する天からのしるしを見せてほしい、と言われました。そこで、キリストは「あなたたちは、夕方には『夕焼けだから、明日は晴れだ』と言い、朝には『朝焼けで雲が垂れこめているから、今日は嵐だ』と言う。このように、空模様は見分けられるのに、時のしるしは見分けられないのか。」(マタイ16・2~3)と答えられました。
 一斉にまかれたホウレン草やナスの種が芽を出すと、普通の人にはわからなくても、農業をする人は、瞬時に各々の作物を見分けることができます。同じように、キリスト者の特権は、時代に流されず、無尽蔵の宝が目の前にあるのを見過ごさず、力強い励ましの言葉を聞き逃さずに生きることができることです。
 絶えずみ言葉をかみしめ、祈りの中、神様との交わりの豊かさを通し、時のしるしを見分ける恵みを享受していきましょう。そのためには、時が良くても悪くても、どのような状況にあってもよく祈り、生活実践を積み重ねていくことです。これが、確かな道への唯一の条件です。