2020年9月の霊想



   心の可能性(9月6日)


 「メタボ」というカタカナも馴染みの言葉になりました。確かに、体重の過多は様々な弊害をもたらします。おいしい物が多く、田舎では、町の中は車ばかりで、歩いている人はほとんど見ません。
 しかし、気をつけるべきは、身体以上に「心のメタボ」です。
 不必要な思い煩い、心配事であなたの心はメタボになっていませんか。私たちの思いをはるかに超えた神の祝福を、自分の心のメタボ(思い煩い等)で活用停止しているならば、まことにもったいないことです。
 アメリカ航空宇宙局(NASA)が、気流の強さを調べるため、ニュージーランドから野生のカモを放ちました。カモたちが1週間7時間かけて降り立ったところは、北朝鮮と中国の国境を流れる鴨緑江(おうりょくこう)でした。何と、1万キロを優に超えます。が、カモたちは、この間、一度も地上に降りていませんでした。
 公園で人間が与えるエサに安住して、旅立ちを忘れたカモにならないように……。ひたすら飛び続けたカモにも優る「すばらしい心の可能性」という祝福に目覚め、今週も、現状に安住するのではなく、日ごとに新しいみ言葉を聞くと共に、それをしっかりと活用し、チャレンジしていきたいものです。

 自分育ての勘どころ(9月13日)


 北海道旭川市にある旭山動物園を有名にした小菅正夫さんが、次のように言われました。
「人間も動物の一種ですが、動物の中で、子育てを大切にしないのは人間だけです。動物は、子育てより他に大事なものがない。子育てを一番にします。ところが、人間は、『忙しい、大変面倒、わからない』と理由を付けて子育てで手抜きをする人がいます」。
 これは、お子さんをお持ちでない方、また、独身の方にも言えるのではないでしょうか。
 カウンセリングなどで「あなたの『内なるお子さん』をご紹介ください」と尋ねると、学歴があり、社会的な地位もあり、外面的に裕福に見えても、「えっ?」と答えに窮する方がおられます。内なる自分の子育てを手抜きしているからです。
 あなたは、最も大切なあなたの内なる人、もう一人の子ども(インナーチャイルド)の親として、その子をよく知っていますか。今、どのような状況にあり、やがてどんなふうに育ってほしいと願っておられますか。また、どんな子どもか他者に紹介できますか。
 今週も、内なる自分に関心を持ち、しっかり交わり、内なる人の子育てを怠らないように。なぜなら「外なる人は滅びても、内なる人は日ごとに新しくなる。」(Ⅱコリント4・16)との確かな約束があるからです。




 老いることは生きること(9月20日)


 「生きることは老いること」はごく自然で、誰でも納得します。しかし「老いることは生きること」はいかがでしょう?
 1963年、100歳以上になった方に対し、国からの表彰が始まりました。当時、100歳以上の方は153人でした。しかし、今や100歳以上の方は珍しくなく、やがてピーク時を迎える時には70万人を超すと推計されています。「人生100年時代」が当たり前になり、その意味から「老いることは生きること」は現実となりました。
 現代は「生きることは老いること」に対し、自然の流れをさかのぼるような生き方が求められます。川の流れに対し、命のないものは流されっぱなしですが、小さな魚でも、命があると流れをさかのぼることができます。
 あなたはその命をどのように獲得なさいますか。経済、人間関係、食物等々、様々なことが必要でしょう。しかし、尽きることのない命は、神の言葉に生きることでのみ得られます。神の言葉はあなたの内で泉となり、あなたが多くの人々を潤す源泉になるのです。
「わたしを信じる者は、聖書に書いてあるとおり、その 腹から生ける水が川となって流れ出るであろう。」 (ヨハネ7・38)




 (9月27日)