羊はイスラエルの人々にとって、生活や財産と密接に結びつく存在でした。その羊を守るのが羊飼です。牧者であるキリストは、大切な羊であるクリスチャンを命がけで守ります。
「わたしはよい羊飼である。よい羊飼は、羊のために命を捨てる」(ヨハネ10:11)。
ある時、「先生、私は頭が悪いので、聖書を読んでも説教を聞いてもよくわかりません。でも、神様の御心の通りに生きたいと思います。どうやったら『こっちが神様の方向だな』とわかりますか?」という率直な質問を受けたことがあります。「わたしがきたのは、羊に命を得させ、豊かに得させるためである」(ヨハネ10:10)という御言葉を示しながら、私はこう言いました。「あのね、神様は羊である私たちの命を豊かにしようとされる御方なんだ。だから、『なんだか命がしなびていくようだなあ』と感じたら、それは神様の方向ではないということですよ。そして、『なんだか命が踊るなあ』と感じて生き生きするようなら、そちらが神様の方向です」。
かなり単純化して話しましたが、これがその人にとって良かったようです。ニコニコしながらお帰りになり、その後は平安なお顔で礼拝に出席されています。
今週も大牧者であるイエス様の声を聞き分け、命の世界を歩んで参りましょう。