2022年3月の霊想

祈りのスタイル(3月6日)

生きるために必要不可欠なものの一つは、呼吸です。充実した霊的生活を送るための呼吸、それは祈りに他なりません。そこには、あなたならではの「祈りの姿」がおありでしょう。

ニンジンをそのまま生で食べるのも良し、煮物に入れたり、スープにしたり、ケーキを作ったりするように、祈りにも様々な形をお持ちになることは知恵のある生き方です。その一つに「書く祈り」があります。今、教会では「書く祈り」が静かに浸透しています。

「書く祈り」は、黙想し、神様に語り、神の声を聞くと共に、その祈りを書き記すことです。それによって、より自分の内に御心が刻まれます。また、その祈りをいつでも読み返すことができ、祈りを捧げたその時の自分に立ち返ることができます。

この祈りをなさった方々の証しは興味深く、ある方は、「始めて2ヶ月、3ヶ月と経つごとに、神様との交わりがいっそう深められ、生活の中でぶれない自分を体感できる」と語っておられました。

あなたもぜひ「書く祈り」を試してみてください。習慣化すると、あなたならではの祈りの世界が広がることは間違いありません。その結果の報告を楽しみにお待ちしています。

独創的人生(3月13日)

ライト兄弟による人類初飛行からちょうど100年を迎えた日、一機の小型ジェット機が初めて大空に飛び立ちました。自動車メーカーのホンダが開発したホンダジェットです。

それまで、元々飛行機を作っていた会社が車を作ることはあっても、その逆はありませんでした。前例がなく、しかも国からの補助金や技術支援も無い状況では何もできない、とお考えですか?ホンダは自動車メーカーならではの独創的アイディアを随所に発揮し、従来機とは比較にならないほどの燃費の良さや、キャビンの広さを持った飛行機を作り出したのです。

あなたの人生も、自由に大空を飛び回る生き方ができます。神様からアイディアをいただき、独創的人生を築き上げるのです。

そのためには、信仰生活で神様との直接の交わりが必要です。それによって、あなた独自の人生を確立し、霊の空を自由に飛ぶことができます。交わりの三要素は、①毎日み言葉を食べる、②よく祈る、③生活実践です。この三要素こそ、あなたならではの人生を創り出し、聖霊の満たしの中で自由を得させます。

神様との豊かな交わりこそ、創造的人生の醍醐味です。あなたはどのような未来に飛び立たれますか。

いつもと変わらない今日(3月20日)

つひにゆく 道とはかねて聞きしかど

昨日今日とは 思はざりしを

 

平安初期の歌人、在原業平の辞世の歌です。臨終を迎えた時、「自分の死が昨日今日とは思わなかった」と述べています。

最近、教会員の三人の方が同時に入院なさいました。お三人に共通していることは、少しも狼狽することなく、第一声は平安と感謝の言葉でした。人生は、すべて主の御手の中にあること、絶えず「永遠の今」を生き、人生は一瞬一瞬の積み重ねであることを覚えて生きて来られたからです。

急な入院にも、平時と変わらぬ平安の中におられる姿を見て、まわりの人々が「自分もそのように生きたい」と言われたことは、何とすばらしい証しでしょう。

あなたも、同じ神の家族の一員です。今日一日を主と共に……。

「神のなされることは皆その時にかなって美しい。神はまた人の心に永遠を思う思いを授けられた。それでもなお、人は神のなされるわざを初めから終りまで見きわめることはできない。」(伝道3:11)

「アーメン」(3月27日)

日本では「あなたはアーメンか」などと、クリスチャンの代名詞のように使われることがあります。しかし、この「アーメン」は、重厚な言葉で、あなたの人生のすべてを支える土台であり、希望の礎なのです。

「アーメン」とは、ヘブライ語で「その通りです」という意味です。自らが祈ったことや他者の祈りに対して、「本当にその通りです。神様にお捧げします」という思いで、全世界のクリスチャンが「アーメン」と唱えます。

さらに、「アーメン」には「信頼する、訓練する、信じる」などの意味もあり、聖書のある箇所では、「信じさせられる、信頼させられる」という意味で用いられています。すなわち、神様を信じさせていただいて、はじめて「アーメン」と言えるのです。

これは、自らの決心や努力によって言える言葉ではありません。自分の力で信じるのではなく、聖霊様によって信じさせていただけるので、口から出てくるのです。そして、祈ったことが聖霊による「アーメン」に支えられ、私たちの思いをはるかに越えた最善が成っていきます。

教会員のAさんの口癖は、「アーメン、ハレルヤ、感謝します」です。Aさんを拝見すると「『アーメン』の実体が存在している」と誰もが感じる不思議さがあります。これが「アーメン」の奥義です。

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