人生の2つの部屋(5月1日)人生に大切な2つの部屋があります。「気にした方がよいこと」、「気にすべきでないこと」です。 「気にした方がよいこと」は、自分自身に気づきを与え、自分を良き方向に向かわせ、前進する生き方です。一方、「気にすべきでないこと」は、祈って、自分に合わないと示されること、御心に添わないと思うことなどです。 いずれも、他者や自分の思いから判断するのではなく、祈りつつ、天の窓から見ることが大切です。しかし、わかっていても、入るべき部屋を間違えることが多くあります。私たちは、意識することなく、馴染みのある部屋を選びがちだからです。特に「気にすべきでないこと」の部屋を選びがちであると気づいたら、その部屋から一歩踏み出すのです。 自分の癖、習慣をよく見極め、良き方向を意識し、決断し、実行する。これをくり返すことこそ、単純ですが、最も大切です。御言葉に養われ、主の恵みの高き嶺を目ざし、コツコツ、かつ、コツコツとくり返す習練こそ、実は神様からあなたへの大きな贈りものだからです。 「小事に忠実な人は、大事にも忠実である。」(ルカ16:10) |
新たなぬくもり体験(5月8日)昭和30 年頃を思い起こし、当時を生きた方々が「今と比べて、あの頃はとても幸せだった」とおっしゃいます。当時の年収は今の5分の1程度で、はるかに貧しい中でしたが、「互いに助け合う」という文化があり、お味噌が足りなければ隣の家から借りたり、人様の子どもが悪いことをすれば、自分の子のように叱ったものです。 あっという間に世の中が変わりました。今は、新たな愛の形を構築する時代です。あなたならではのぬくもり体験を工夫していらっしゃることでしょう。 Mさんご夫妻はお子さんの問題を機に、本物の愛を持つ夫婦に変わろうと決心されました。「もしわたしたちが互に愛し合うなら、神はわたしたちのうちにいまし、神の愛がわたしたちのうちに全うされるのである。」(Ⅰヨハネ4:12)とのみ言葉に教えられ、まず自分たちが互いに愛し合うことから始められたのです。それまでの現状維持の関係から、本音をぶつけ合い、最後は手を取り合って祈るという毎日が1年、2年と積み重ねられていきました。その結果生まれたぬくもりは、お子さんのみならず、周囲の人々をも潤しています。 「そう生きたい」といつも心に留め、祈り、工夫する。そこから、この時代に即したぬくもりの伝え方を見いだすことが必ずできます。あなたならではのぬくもり体験を分かち合う1週間としていきましょう。 |
2頭のライオン(5月15日)あなたの心の中に2頭のライオンが住んでいます。1頭は、優しく、何が大切かをよく知り、賢明な道を歩むライオンです。もう1頭は、否定的消極的で、暗やみが好きなライオンです。 さて、2頭が戦った時、どちらが勝つでしょうか。つい「賢明なライオン」と答えがちです。しかし、実際にあなた自身の生活を振り返ると、そうでないことに気づくでしょう。勝つのは、あなたが餌を与える方のライオンです。すなわち、あなたが関わりを持つ方が勝つのです。あなたは、どちらのライオンと多くの時間を費やしていますか。 消極的、否定的な情報をもとに、「こうしたらダメになる」という暗やみの方を向いていますか。それとも、「こうしたら良くなる」と光の方を向いていますか。何よりも大切なことは、あなたが交わる仲間です。環境は、人に大きな影響を与えます。 人生がさらに豊かになるために、自分がどこにいて、何に重点を置き、誰と共に歩んでいるかを確認し、良き習慣を徹底的に訓練し、自分のものにしていくことです。このことが、あなたとまわりを変えていく唯一の道です。 今週も、「わたしが道である」と言われたイエス様と共に歩み、豊かに祝されますように。 |
あなたの先導者(5月22日)大分県出身の元大関・千代大海は、かつて暴走族のリーダーでした。腕っぷしが強く、捕まえに来た警察官を投げ飛ばすほどで、誰もが彼の将来を心配しました。 喧嘩が大好きだった千代大海は、「どうせなら最も強い人の弟子になろう」と、名横綱千代の富士が親方となった九重部屋に入門します。大分を離れ、懸命に努力し、ついに当時の人気力士・若乃花を破って初優勝しました。場所後、大分駅から県庁まで優勝パレードが行われ、沿道には20 万人が集い、千代大海に大きな声援を送りました。 この時、千代大海は言いました。「昔、暴走族をしよった時には、白バイとパトカーが後ろから追いかけてきたのに、今では白バイが私の前を先導しとる」。 ここに人生の秘訣があります。罪を指摘され、追いかけられて生きるのではなく、十字架で罪を赦すと約束された神に先導されて生きるのです。たとえ失意と不安と怖れに追われる人生であったとしても、イエス・キリストとを通して父なる神の愛と赦しに出会った人は、喜びと希望の人生へと聖霊によって導かれていきます。そして、自らが変えられるばかりでなく、内住の聖霊が造り出すあなたのさり気ない仕草、言葉、ほほえみを通して、周りのどなたかが神の国への入門を志すのです。 今週もこの神を先頭にして信仰の歩みを進めていきましょう。 |
アンガー・マネジメント(5月29日)「アンガー(怒り)・マネジメント」がブームです。高額なセミナーであったとしても、学ぼうとする人が多いほど、怒りの対処法は人間関係で最も興味深い一つです。怒りに対してじっと耐える人もいますが、「世の中は力で支配されている」と思う人の中には、怒られたら逆に怒りで返す訓練をする人もいらっしゃいます。 しかし、「知恵は力にまさる。」(伝道9:16)とあるように、神の作品であるあなたは、ご自分の心を神に向け、天来の知恵を用いてあなたならではの対処をなさることでしょう。その一つは、怒られた時、やさしさで返すことです。 怒りという感情に対し、最も適切な対処法は、その相手の路線に乗らず、あたたかさ、やさしさで返すことです。この方法は、一気にその域に達することはできませんが、「初めに芽、つぎに穂、つぎに穂の中に豊かな実ができる。」(マルコ4:28)とあるように、あなたが命ある御言葉にとどまる時、実が結ばれる生き方です。ていねいに、少しずつ、聖霊様の助けを得て、この習慣を獲得しておられることは、何とすばらしいことでしょう。 時が良くても悪くても、いつもイエス様があなたのそばにおられ、あなたを見守り、最強の応援をしておられることを覚えて歩みましょう。 |
2022年5月の霊想