中島みゆきさんの『糸』という歌は、世代に関係なく広く歌われています。「縦の糸はあなた、横の糸は私」。人間が人との暖かい交流によって力づけられるのは、時代に関係なく同じです。
神は人間に、人間同士の間の横の交わりを与えられ、集まれ、集え、と奨励しています。「ある人たちがいつもしているように、集会をやめることはしないで互に励まし、かの日が近づいているのを見て、ますます、そうしようではないか」(ヘブル10:25)。
ここに教会が存在する目的のひとつがあります。父なる神様との縦の関係、そして、クリスチャン同士の交わりという横の関係。この縦糸と横糸とで織りなされた布が信仰生活であり、人を暖め、力づけるものとなります。
戦後まもなく、鉄道自殺を図ったI姉は未遂に終わり、身体に大きな障害を持つ身となりました。教会の牧師は、I姉を訪問し、キリストの救いを説きました。後に彼女は「死ぬことが一番良いことだと思っていたが、イエス様を信じて、死をとどめてくださって、『生きていくんだよ』とイエス様が直接私に話しかけてこられたような気持ちになった」と証しておられます。
神への祈り、そして人との交わりによって強められたI姉は、長寿を保ち、天に凱旋されました。今週も祈り祈られ、愛の交わりを持つ日々として参りましょう。