為せば成る(10月17日)

教会の所在地を「米沢」と答えると、多くの人が「あの上杉鷹山の地ですね」と言われます。あなたも、興譲教会と上杉鷹山のつながりを、「興譲」の由来をはじめ、多くを語られることでしょう。また、私たちの教会が世に仕え、さらなる祝福へと前進する姿と、鷹山の働きを重ねる人もおられます。

鷹山の有名な言葉に「為せば成る、為さねばならぬ、何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」があります。なぜ鷹山はこう言われたのか……。米沢藩の大改革を為したことは有名ですが、彼の奥様の話は、この言葉の意図として最も適切です。

結婚した時、妻は15歳。そして30歳で亡くなりました。妻には知能と発育に障害があり、鷹山は夫として、幼女のようにいつくしみ、介護しました。自分で折った鶴、布で作った人形を与えました。布の人形はてるてる坊主のような物で、のっぺらぼうです。妻は、人形を手にすると、化粧道具の口紅や眉墨を手にし、自分の顔を手鏡に映し、せっせと人形に目・鼻・口を描きました。出来上がると鷹山に「この人形は私です」と渡しました。このことを通して鷹山は、愛をもって人に接する時、その人の中に宝を見出し、掘り起こすことを体験したのです。

「為せば成る」を、あなたの生活の中で、今週も豊かに体験しましょう。

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