嫌なことに従う(11月5日)

「なぜなら、肉に従う者は肉のことを思い、霊に従う者は霊のことを思うからである。」(ローマ8:5)

 

伝道者を目指す人の第一歩は、嫌なことに強制的にでも従うことです。すると、自分と同じように嫌なことに従って黙々と生きている人たちの姿が目に入ってきます。自分がその一員になって初めて同じ視線でものを見ることができるようになるからです。

そうすると、自分が今まで愛を施してきた、伝道してきたと思っていたことは、実はその方々の下支えによって成されていたのであって、何と自分は多くのわがままを通させてもらってきたかということが見えてきて恥ずかしくなるほどです。牧師・伝道者を志す人はこの点において打ちたたかれなければなりません。

教会の指導者を目指す人は、「キリストのしもべ」という化けの皮が剥がされて、「傲慢で野心満々の私」という自分の本当の姿を知らなければならないのです。そして、その「神から最も遠い私」が神から愛されている、という恵みを発見し、その恵みに浸るのです。赦されるはずのない私が赦されている。最も愛のない者が神から愛されている。この恵みこそが、人々にキリストを伝える伝道のエネルギーとなります。

嫌なことでもチャレンジする今週でありますように…。

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