石の心、肉の心(3月10日)

かつて生命保険業界では、「GNP」でガンガン営業をかけていました。Giri(義理)とNinjou(人情)とPresent(プレゼント)の3つです。しかし、バブル崩壊後のデフレ不況下では通用しません。現在は、「与えることで友人となり、お役に立つ関係の結果として契約をいただく」というスタイルが主流です。堅固な鎧兜を脱ぎ、人間らしい柔らかい心で相対する形に達したのです。

神はバビロンに捕囚されたイスラエルの民に、「石の心を取り去って、肉の心を与える。」(エゼキエル11:19)と約束されました。不従順な固い石の心ではなく、従順な柔らかい肉の心を神は与えるというのです。これは人間の修行によって到達する状態ではなく、「与える」という言葉が表す通り、神が創造して下さる心です。神の御心は、捨てられたと思われた捕囚の人々から新しい民を創り出すことでした。

神は一瞬にしてこの御業を成すことができますが、そうはなさいません。補囚となったイスラエルの民が、何十年もかけて異国での苦労と絶望の日々を過ごす中で、少しずつ創り上げていかれたのです。

私たちの「石の心」も同じです。実際の生活の様々なチャレンジを通る中で、神は柔らかい「肉の心」の持ち主へと私たちを変えて下さいます。自分の「石の心」を神に差し出す今週でありますように…。

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