トンネルに入ると一挙に暗くなります。なぜ恐くないのでしょう?出口があるとわかっているからです。悩みのトンネルも同じです。「主はわたしに答えられる」という出口があるのを知っているので、笑顔でその中を通っていくことが出来るのです。
詩篇120篇の最初の一行は希望に満ちあふれていますが、それ以下の節では問題山積の状況が描かれています。現実はどこから手を付けていいのかわからないほど混乱しているのに、「わたしが悩みのうちに、主に呼ばわると、主はわたしに答えられる」(詩篇120:1)と言えるのは、「この先には最善となっている未来があるのだ」という信仰の真理をつかんでいるからです。
ただし、人間の描くシナリオと神の御計画は違います。祈っていても、思い描いた通りに事は進みません。するとサタンがやって来て、「神は約束を果たしていないぞ。だまされているのではないか」と、人間の心に「疑い」というものを残して去っていきます。ここが勝負の勘所です。サタンの惑わしに乗らず、悩みと障害物をあえて残していることが神の御心であり、そこを通されることによって、自分では想像もつかない未来を与えてくださるのだと神を信頼して進むのです。
トンネルには出口があるのが当たり前、と思いを新たにし、今週も一歩ずつ進んで行きましょう。