預言者ダニエルは夢の解き明かしの名人でしたが、第7章では海から現れた4つの獣の夢の意味がわかりませんでした。彼は、わからないながらも、「しかし、わたしはこの事を心に留めた」(ダニエル7:28)とあります。聖書にはたくさんの難解な部分があります。わからない箇所に出会ったら、わからない自分を責めないようにしましょう。ダニエルでもわからないことがあったのですから。
そのような時は、「やがてわかる時が来るだろう。しかし今、神様は私には知らせない方針なのだ」と考えてみることです。安易な解釈で流してしまうのではなく、喉に引っかかった魚の骨のように、そのままにしておきます。すると、何年後かにその引っかかりがあるので、聖書の箇所を思い出し、「なるほど、こういうことだったのか」と納得できる時がやって来ます。わからなかったおかげで、時をかけて考えることができ、人生の体験が積み重ねられ、最も良い対応ができる時に、神様はその意味を明らかにしてくださるのです。喉に引っかかった魚の骨は、収穫を得る時までそこに存在し、やがて神の使命が終わった時に流れ去ります。
人間の視点からでなく、神の視点から物事を見ること。御言葉が開ける時に備えて、聖書を通して与えられる神の言葉を心に留める今週として参りましょう。