ペルシャ王アルタシャスタの下での恵まれた生活を捨て、エルサレムに帰還したネヘミヤらは、荒廃した城壁再建のために勤しみ働きました。ところが、神の御心を進めようとすると同時に阻止する力も働きます。ネヘミヤ記第4章では、ホロニ人サンバラテらが工事を中止させようとしました。すると、外部からの圧力に影響され、同胞のイスラエル人から不安の声が上がりました。外からの圧力、内側の混乱。このような状況にネヘミヤはどのように対処したのでしょう。
彼は、「あなたがたは彼らを恐れてはならない」(ネヘミヤ記4:14)と民を励ましました。そして、「大いなる恐るべき主を覚え、あなたがたの兄弟、むすこ、娘、妻および家のために戦いなさい」と続け、本当に恐れるべき存在は神なのだということを強調しました。
新約聖書でイエス様は、「また、からだを殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、からだも魂も地獄で滅ぼす力のあるかたを恐れなさい。」(マタイ10:28)と教えられました。人を恐れることに「さようなら」と言い、「本当に恐れるべき方は誰なのか」と考え始めると、真に歩むべき道が見え出し、人生が開けていきます。本当に恐れるべき存在は神以外ありません。その神に信頼を置いて歩む今週として参りましょう。