イエス様は人間の心をよく理解し、弟子たちをペアで伝道へと遣わされました。「また十二弟子を呼び寄せ、ふたりずつつかわすことにして」(マルコ6:7)。二人なら、一方が心弱り、神を見上げる力が無くなっても、他の一方がその人を助け励まし、再び福音を語る力が与えられます。
アメリカ人の女性宣教師二人が英会話教室を通して伝道なさいました。A先生が片言の日本語で「ニチヨウビ、キョウカイニキマセンカ?」と英語クラスの生徒さんを教会の礼拝にお誘いすると、「Thank you(サンキュー)」という生徒さんからのお返事。先生はとても喜んでいましたが、日曜日、待てど暮らせどその生徒さんは来ません。
アメリカでの「Thank you」は「ありがとう。そうします」という同意の意味ですが、日本人の言う意味は「お気持ちはありがとう。でも、行けないかも」です。A先生はカルチャーショックと共に「イエス様のことを持ち出すと拒否される」という二重のショックを受け、落ち込んでしまいました。するとB先生が彼女を慰め励ましてくれました。また、逆にA先生がB先生の失意の時に支えとなったこともありました。これがペアの強みです。
ご夫婦、あるいは信仰の友と共に、今週も祈り合い、励まし合って参りましょう。