主に向かって叫べ(3月23日)

「むか~し、むかし」のナレーションで始まり、桃が流れておばあさんの前まで来たところで、突然「おしまい」となるテレビCMがあります。これはある葬儀社のCMで、「それは突然やって来るのですよ」とやさしいタッチで厳粛な事実を提示してくれています。ヨエル書第1章では、イナゴの大群という大災害に対して、神のメッセージが語られています。

①「聞け」(2節)。想定外の出来事に見舞われた時は、不安の解決に走りがちです。しかし、あわてずに、まず神の言葉に耳を傾けなさいと語られています。

②「目をさまして」(5節)。「人は必ず死を迎える」という真理はなかなか実感できないものです。しかし、災いは私たちに人生の残り期間の短さを目の当たりにさせます。目を覚ますことが求められるのです。

③「泣け」(5節)。人生のはかなさは、頭でわかると同時に心でも感じる必要があります。自分の無力さを覚えて泣ける人は幸いです。

④「叫べ」(14節)。人間のはかなさ、自分の無力さに泣く人は、最後に「主に向かって叫べ」(ヨエル1:14)と言われています。神はこれに応えようと待っておられたのです。預言者ヨエルが示す神は、災いを通して祝福を与える神なのです。

心からの叫びの祈りを上げる今週としましょう。

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