わたしである(5月18日)

大型客船沈没事故では、助かるルートを冷静にたどれる人は 10人のうち 1 人か 2 人だけ。7 人はパニックになり、さらに恐怖で体が動かなくなる人が 1 人か 2 人いるそうです。逆風が吹く嵐のガリラヤ湖上、水の上を歩いて来るイエス様を「幽霊だ!」と見間違えた弟子たちがパニックにならなかったはずがありません。

私たちの人生も同じです。神を信じ、キリストの言葉に従って生きようと人生航路を船出します。ところが弟子たちと同じように、逆風に遭い、こぎ悩む事態に遭遇することがあります。そうなれば、私たちは弟子たちと同じようにパニックを経験します。

「ああ、パニックに陥っているんだなあ」と気づいたら、その瞬間こそ、「しっかりするのだ。わたしである。恐れることはない」(マルコ 6:50)とおっしゃるイエス・キリストの言葉に耳を傾けることです。そうすると、「そうだ、自分たちだけで向こう岸に漕いで行けと言われたのはイエス様だった。嵐があって難儀しているが、このこともご存知の上で、主は私たちを遣わされたのだ」と、全ては神のご支配の中にあるのだとわかってきます。その時が、イエス様があなたという舟に乗り込んでこられた時なのです。そこから風は大なぎになり、波も心も穏やかになり、静けさの中を進む新しい人生が始まるのです。

「わたしである」と言われるキリストの言葉に耳を傾け、日々の大波を乗り切って参りましょう。

-

© 2025 Yonezawa Kojo Church