人生の大風(6月1日)

ヨナ書は、ヨナの逃亡から始まります。神は彼に、ニネベという町への宣教を命じました。しかし、ニネベはイスラエルを滅ぼそうとする敵国アッシリアの都でした。ヨナは無言の抵抗を始め、神の前から身を隠そうとして、東方にあるニネベとは正反対の、西方の果てと考えられていたタルシシへ向かいます。

ヨナのように神とも人とも関わりを持たず、ただ平穏無事に日々を過ごしたいと願うあなたに、突然問題が起こることがあります。それが、「時に、主は大風を海の上に起こされたので」(ヨナ 1:4)ということです。つまり、台風が自然現象として偶然湧き上がったのではなく、神があえて私たちの人生に嵐を投げかけられたということです。しかし、人生はそれで終わりとはなりません。神はヨナに対して、その先にご自身の使命を用意されており、彼を大きな祝福をもたらす器として用いようとしておられました。

私たちも同じです。申し分のない人生に大風が吹きつけ、理不尽さを感じる日々が続くことがあります。しかし、ヨナ書が語っているのは、それは、「神があなたを正しく用いるためにある」ということです。

「なぜ?」という問いの向こう側には、まだ見えていない神からの使命と祝福が待っています。今週もそのことを心に留めて、信仰の歩みを続けていきましょう。

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