パソコンの「右クリック」や「ドラッグ&ドロップ」の概念を発明したのは、元マイクロソフト社員である日本人プログラマーの中島聡さんです。プログラムにはバグ(不具合)がつきものです。中島さんたちが開発していたウインドウズ 95 は、納期の時点で 3500個ものバグが残っていましたが、そのまま製品化されました。人間が作るものは本質的に不完全であると割り切り、深刻なバグさえ修正されていればよく、後でアップデートを繰り返して完全を目指そうというやり方です。
イエス・キリストはこう言われました。「人から出て来るもの、それが人をけがすのである。すなわち内部から、人の心の中から、悪い思いが出て来る」(マルコ 7:20~21)。この心の汚れ(罪)を、自分の力で取り除こうとすることをあきらめ、十字架によってキリストが私の罪を身代わりに負ってくださったと信じる者に、神は赦しを与え、その人をそのままできよい者と見てくださいます。さらに、キリストの御霊である聖霊がその人をきよめてくださいます。
たとえ自分の中に 3500 個のバグが残っていると知っていても、赦されたと信じて前に進んでいくのです。神は、そのようなあなたを用いて、世界を変えていかれるからです。今週も神の力が働くことを信じ、不完全なままの自分を神にゆだねて、一歩踏み出していきましょう。