メジャーリーグで大活躍の大谷翔平選手の試合後の会見は、前向き肯定的態度の見本のようなものです。投手として打たれた後は、「序盤はしっかりゲームを組み立てていけたのは良かったんじゃないかと思います」。ノーヒットに終わった後は、「それぞれの打席でいいアプローチはできていたと思います」。反省の言葉を出し、後悔の念で試合後の時間を過ごすのか、それとも、良い点を見つけ、自分を励まして一日を終わるのか。一流と二流の違いは紙一重。言葉を選んで前向きに言うかどうかです。
「大谷選手は特別なのだ。私なんかその反対の否定の塊(かたまり)だ」と思っている方はおられませんか?実はそのあなたこそ大谷選手のような特別な存在となる可能性を秘めています。どういうことでしょうか?何を見ても何を聞いても全て否定的にとらえるのは、今までの人生の中で徹底的に訓練されてきたからです。そこまで訓練できたのですから、逆もまた真なりです。同じ訓練を今までと逆方向に使えば、今度は肯定の塊(かたまり)になって前向きな言葉しか言わない人になります。否定的な面で飛び抜けている人は、方向さえ変われば、肯定的な面でも飛び抜けた存在になれるのです。
「キリストの言葉を、あなたがたのうちに豊かに宿らせなさい」(コロサイ3:16)。この一事に努めて参りましょう。