桜の木は、冬の間は枯れ木のように見えますが、内側では春の満開に向けた備えをしています。ヨブ記にこうあります。「木には望みがある。たとい切られてもまた芽をだし、その若枝は絶えることがない」(ヨブ記14:7)。けれども、旧約には限界があります。「しかし人は死ねば消えうせる。息が絶えれば、どこにおるか」(ヨブ記 14:10)。
新約の時代である今は、キリストの復活を通して、どんな人生にも望みがあることが啓示されています。「わたしはよみがえりであり、命である。わたしを信じる者は、たとい死んでも生きる」(ヨハネ 11:25)。人生は肉体の死で終わるのではなく、キリストを信じる者には、死の向こう側に永遠の命が約束されています。この世がすべてという生き方から、永遠の世界を見ながら今を生きるという人生に変えられるのです。
かつてフジテレビに、国際派キャスターの山川千秋氏がおられました。彼は働き盛りの 55 歳、食道ガンを告知され、約半年の闘病後に亡くなられます。しかし、クリスチャンである奥様の導きにより信仰を持ち、感謝の言葉を残して永遠の世界へと旅立たれたのです。そのいきさつは、彼の死後、『死は「終り」ではない』という書名で出版され、多くの人に感動を与えました。
キリストを信じる者には、永遠のいのちの希望と共に天で愛する者と再会できる希望が与えられています。復活の約束に心を向け、信仰の歩みを続けていきましょう。