依存症という心の病があります。アルコール依存症、ギャンブル依存症、そして人間関係の依存症もあります。誰かのことが頭から離れず、常にその人のことを心配していないと不安で仕方がないという状態です。すると、本来自分が取り組むべき人生の問題から一時的にでも離れることができるので楽になり、ますます依存が深まるのです。
しかし、依存するなら、人ではなく神に依存すべきです。人間は神により頼んで生きるとき、最も健全に生きられるようにデザインされているからです。イエス・キリストは耳の聞こえない人の耳を開かれましたが、それは「神が私の人生を握っておられる。この方の言葉を聞き、それに従って生きていこう」という歩みに導く奇跡でした。
あるお母さんが、入試を受ける我が子を送り出し、その足で礼拝に来られました。頭の中は子供のことでいっぱいでしたが、説教を聞くうちに心が定まってきました。「そうだ、子供には子供の人生がある。私は我が子を握っていたからこんなに気持ちが振り回されていたのだ。神様、入学試験がどんな結果になろうと、それを感謝して受け、すべてをゆだねます」。そう祈って、彼女はすっきりした表情で教会を後にしました。これこそ、神に依存する生き方です。
イエス・キリストの十字架による罪の赦しと復活を信じて救われた者を、神は真の自由へと導いてくださいます。今週も、主の声に耳を開いて歩んでまいりましょう。