「そろそろ終活を」と遺言状を考え始める方もおられるでしょう。その際に大切なのは、「遺言執行能力のある人物に託す」ことです。これが最後の重要なポイントとなります。
列王紀上にはダビデの遺言が記されています。「ダビデの死ぬ日が近づいたので、彼はその子ソロモンに命じて言った」(列王紀上2:1)。彼の遺言は何だったのでしょう。財産の処分ではありません。彼の在世中、正義を通したくても通せず、そのままにしておかざるを得なかった重要な問題が数個ありました。その処分を、次の王ソロモンに任せたのです。罪は罪として見逃されずにその支払いを求められ、功績に対しては報いを与えるというように、正しく筋を通すようにしたのです。知恵の王ソロモンは、相手にぐうの音も言わせず、きっちりとこの仕事を果たしました。
ソロモン王よりはるかに偉大な神に、私たちの罪の支払いを請求されたら、どうすることもできません。「罪の支払う報酬は死」(ローマ6:23)だからです。しかし、その死を身代わりに受けて下さったのがイエス・キリストです。この救いを信じるだけで私たちは罪がゆるされ、永遠の命が与えられます。
もう罪を追求する者はいません。今週も罪赦された恵みに感謝して歩んで参りましょう。
