本日からアドベントに入ります。アドベントとは「来臨」を意味するラテン語で、クリスマス前の4週間、イエス・キリストの降誕を迎える心の準備をする期間(待降節)です。この時期の本質は「神の時を待つこと」にあります。
救い主の誕生は旧約の預言者イザヤを通して告げられていました。「見よ、おとめがみごもって男の子を産む。その名はインマヌエルととなえられる」(イザヤ7:14)。では、この預言が成された翌年にイエス・キリストが生まれたのでしょうか。いいえ、イザヤからマリヤまでには約700年という長い時が流れています。
「待つ」という行為は一見受動的に見えますが、その奥底には、神の約束を信じ続ける強さが秘められています。周囲から「何も起こらない」「本当に成るのか」と疑いの声が上がっても、信仰者は神の約束の実現を信じ、成就の時に備えて今日を整えて歩むのです。
時には、その態度が頑固に映ったり、理解されずに批判されることもあります。もちろん、人の助言に耳を傾ける謙遜さは必要です。しかし、誰からも理解されなくても、ただイエス様だけがこの私を理解してくださるというギリギリの境地に立つことは誰でもあるのです。その時に、イエス様を我が身を支える杖として生きていく。これが「待つ」という信仰の実際の姿です。
神の約束の成就を信じつつ、救い主の降誕を待ち望むアドベントとしてまいりましょう。
