喜びを受け取る(12月14日)

日本女性として初めて北極点に到達した和泉雅子さんによると、危険なクレバスを渡る際、スタッフの誰かが必ずジョークを言うのだそうです。そして一同が大笑いした直後、「行くぞ!」と声がかかり、一気に進み出します。身体も精神も緊張していると逆に危険で、リラックスしていてこそ柔軟に対応できるという知恵からでした。

イエス様も、弟子たちにご自分の受難を告げる前に「人々は、わたしをだれと言っているか」(マルコ 8:27)と尋ねられました。うわさ話は気軽に答えられるため、弟子たちは「ヨハネだと言う人も、エリヤだと言う人もいます」と和やかに応答できます。イエス様はこのように弟子たちの心をほぐし、重大な知らせである受難予告を受け入れやすく整えてくださったのです。そこには弟子たちへの深い愛がありました。

この姿勢は今の私たちにも同じです。人生の先が見えず不安を抱えていても、イエス様と共に歩む者は、知らぬ間にその闇を安心して通り抜けていくことができます。主は日ごとの喜びや笑いを通して私たちをリラックスさせ、大きな出来事に踏み出す力を備えさせてくださるのです。

今日の小さな喜びを味わい、イエス様と共に笑いながら歩むことこそ神の御心です。そうする時、大きな一歩を踏み出す勇気も与えられます。今週も神の喜びを受け取り歩んでいきましょう。

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