2004年03月の霊想
三つのつくる世界 (3月7日)
作 る
人間には、物事を作る能力が与えられています。毎日の生活を、人頼みせず自分で作る、すなわち、切り盛りすることです。これは書道で言うならば楷書に当たります。この世界を極める、当たり前のことを当たり前にすることが大切です。プロほど基本に忠実と言われるように、日々の生活の中で、小さなことを決してなおざりにしない、それが「作る」世界の特徴です。
造 る
第二段階は、書道で言うならば行書の世界で、良き素材を見つけ、その素材を活かし、互いの素材を組み合わせることです。著名な宮大工は、一つの塔を建てる時、山をまるごと買い、一本一本の木の持ち味を良く活かして建てると言われます。人生も同じです。
創 る
この域はまさに草書の世界です。人間の力ではなく、無から有を呼び起こされる神にあって生きる人生です。この域に達するには、何よりも、素直に真理に聞き従うことです。この世界には絶えず感動があり、一つ一つが新鮮です。ですから、自らにも、他者にも、迫力ある人生を生きることになります。
今週も、この域を目ざして歩んでまいりましょう。 |
心の健康、三つのリズム (3月14日)
「万病のもと」と言われる便秘で苦しめられている人が多くいます。身体同様、心の世界の便秘になると様々な苦しい症状が現れます。
人の胃や腸は三つの仕事をこなします。すなわち、消化、吸収、排泄です。心の世界も、このおのおのの働きが順調であることが健やかに生きる秘訣です。
消化とは、日々のみ言葉をしっかりかみ砕き、味わうことです。その時、様々な出来事をそのまま丸飲みしないで、天の目を通し、建設的にかみ砕いて見ることができます。
吸収とは、み言葉を生活に適用し、み言葉に生きることです。神様から与えられた、自分ならではの生き方を獲得することができます。
最後に、み言葉から得たエネルギーを他者のために用いる、与える、すなわち、み言葉をあなたの生活でお証しすることです。天来のエネルギーがあなたを潤すだけでなく、まわりも潤し、快適になります。
健康のため身体のリズムに留意すると共に、心の健康のためにこの三つのリズムを心してまいりましょう。
「わたしはみ言葉を与えられて、それを食べました。
み言葉は、わたしに喜びとなり、心の楽しみとなりました」
(エレミヤ書15・16) |
変えるべきもの、変えてはならないもの
(3月21日)
人生には、刻々と変えていかなければならないものと決して変えてはならないものとがあるようです。
変えなければならないのに、旧態依然、意味のないことを語り、していることがあるものです。その結果として、成長進歩が見られなくなります。
ロシアの皇帝が、どう見ても不必要と思われる場所に衛兵が立っているのを見ました。責任者にそのわけを問いただすと「それは昔からのしきたりです」との返答。よく調べさせたところ、百年前にエカテリーナ二世がそこにバラを植え、そのバラを守るために衛兵を立てたのでした。しかし、今ではバラなど一本もない、ただの空き地だったのです。
考え無しに、みんながするから、しきたりだからと、無駄な時間とエネルギーを費やしていることがしばしばあるものです。
そして、変えてはならないもの、それは真理、み言葉です。聖書は時代を越えて受け継がれ、今も人々に命を与えます。「時にかなって美しい」(伝道3・10)と、その時々ならではの香りを、真理は放つのです。
ついボンヤリと時を過ごしがちですが、今週もディボーション(み言葉と祈り)を生活の中にしっかりと取り入れ、豊かな歩みをしてまいりましょう。 |
フレッシュであるために (3月28日)
当教会員のS兄は、東京近郊に21店舗のスーパーマーケットを経営しておられます。どの店も黒字で、お客様に大変人気があります。成功の秘密の一つは、生鮮食料品がどの店よりも新鮮であること、と教えてくださいました。
生命あるものが、生き生きと、フレッシュであることは、人々が求めていることです。
遅咲きの女優、と言われた森光子さんは83歳です。森さんは『放浪記』の舞台を40年以上務め、今年の三月に公演回数が1700回になったそうです。森さんは、興行が終わるごとに全部のセリフを忘れ、新たに覚えなおすと言っておられます。今年も元気で活躍しておられるこの方の秘密もまた、新鮮さにあるようです。
人が生命満ちあふれる究極的な拠り所は、どこにあるのでしょうか。それは、み言葉を食べ、たゆみない神様との新鮮な交わり(祈り)に他なりません。
21名の方々が韓国に祈りに行かれ、恵みに満たされて帰られました。当教会の一人びとりが、どれほど多く祈られるかを思うと、心が燃えます。
今週も祈りの1週間でありますように。
「たといわたしたちの外なる人は滅びても、
内なる人は日ごとに新しくされていく」 (Ⅱコリント4・16) |
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