神の愛の実践者に (6月13日)
元真珠湾攻撃隊長、淵田美津雄氏は、戦犯裁判の証人として軍事法廷に喚問されました。負けた身のつらさと勝者が敗者に対して行う法の名を借りた復讐に怒り、葛藤はあまりにも深いものでしたが、その時、日本兵捕虜収容所での出来事を聞き、大変感銘を受けたのです。
日本軍がフイリピンを占領したため、アメリカ人宣教師夫妻は北ルソン島の山中に隠れていました。やがてアメリカ軍が上陸し、敗れた日本軍が同じ山中に追い込まれました。そこでこのご夫妻を発見し、スパイとして処刑することにしました。二人は死ぬ前に準備をしたいと言い、30分間、聖書を読み、祈り、処刑されました。このことがアメリカのお嬢さんに伝えられ、彼女は悲しみと憤りに打ち震えました。しかし、処刑前30分の両親の祈りが何であるかを彼女が悟った時、キリストの愛が彼女に深く迫り、憎しみが敵への愛に変えられたのです。
淵田氏がこの感動の拠り所を求めて聖書を読んだ時、
「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、
わからずにいるのです」 (ルカ23・34)
の言葉に出会い、お嬢さんとキリストの十字架の愛が一つとなりました。後に淵田氏はクリスチャンとなり、『真珠湾からゴルゴダへ』と題して世界に伝道されたのです。
今週もキリストに支えられ、生活のただ中で神の愛を実践していきたいものです。 |