2006年11月の霊想
なぜ毎日ディボーションするの (11月5日)
神様が私たちにくださったすばらしい贈り物は、《忘れる能力》です。
しかし、この機能は、不必要なものばかりでなく、必要なものも忘れてしまうというように、両方に作動します。ですから、必要なものは毎日欠かさず継続することが肝要です。
H・F・スピッツァー博士による、次のような報告があります。
一日経過すると46%忘れる。
一週間が経過すると65%忘れる。
二週間が経過すると79%忘れる。
大切なことを理解できるだけでなく、身体にしみ込ませ、生活のどのような状況にあっても縦横無尽に活用できることは、なんとすばらしいことでしょう。
そして、クリスチャンの私たちにとって、何よりも、み言葉を日常のただ中で活かすことができることは、どのような情報を用いるに勝る力です。
そのために、今週も日ごとにみ言葉に触れ、神様との交わり(ディボーション)を確かにし、さらに継続してまいりましょう。
「このような人は主のおきてをよろこび、
昼も夜もそのおきてを思う」(詩篇1・2) |
竹の四年目 (11月12日)
神の御旨を行って約束のものを受けるため、あなたが
たに必要なのは、忍耐である。(ヘブル10・36)
竹は、種をまいて水と肥料をやっても、最初の一年は芽を出しません。二年目、三年目、四年目も同様です。
「忍耐…」と思いつつ、いくら水と肥料をやっても一向に芽を出しません。しかし五年目に入ると、ようやく努力が報われます。六週間で、何と三〇メートルの高さにまで急成長するからです。
人生も竹の成長とよく似ています。いくら努力を積み重ねても、最初のうちはなかなか芽が出ないものです。しかし、忍耐強く努力していると、ある日突然、奇跡が起きるのです。
マクドナルドの創業者レイ・ロック氏は、「私は一夜にして成功したと思われているが、それは三〇年という長い長い夜だった」と語りました。
コツコツと努力していてもなかなか芽を見ることができない時も、その時が【竹の四年目】なのかもしれません。ですから、あなたに命を与え、あなたをその道に導いてくださっている神様に信頼し、忍耐しつつ、確かな天に目を向けて、与えられた今を全力で生きてまいりましょう。主がご存じですから……。
「また、良い行いをし、良いわざに富み、惜しみなく施
し、人に分け与えることを喜び、こうして、真のいの
ちを得るために、未来に備えてよい土台を自分のため
に築き上げるように、命じなさい。」
(Ⅰテモテ6・18~19) |
なぜプロテスタント (11月19日)
城山三郎氏の小説を読むと、どこか聖書の世界と重なるものを感じる、と言われる方がおられます。
城山氏の著書『落日燃ゆ』は、文官でただ一人、A級戦犯として処刑された政治家、広田弘毅氏の物語です。
広田氏は戦争防止に努め、最善の努力をしたにもかかわらず、軍部の前に無力でした。戦後のGHQによる東京裁判では、一切の弁解をせず、広田氏の努力に水を差した人と共に絞首刑になっていきました。
この広田氏の姿にキリストが重なる、と言うのです。最近、城山氏の次のような文に出会い、納得しました。
城山氏は、禅の修行をした後、プロテスタントの信者になりました。
「なぜ禅じゃないのかというと、禅には社会性がないと思ったからです。自分は救われるかもしれないけれど、社会性がない。社会性がある宗教は何かというと、キリスト教ですね。キリスト教の中でも、カソリックはどうしても教義に縛られて、教義に帰っていく。その点、プロテスタントは、それに異を唱えて生まれたから、世の中を変えていく力がある。……それで、僕はプロテスタントのクリスチャンになったんです。」
(『人生へんろ』講談社刊より) |
一回に一つず (11月26日)
サム・ウォルトンは、ウォルマートの創業者であり、世界最大のディスカウント・チェーン店を築き上げました。
一九六二年、四四歳の時に一号店を開きました。その店の成功の後に二号店を開き、二号店の成功の後に三号店……というように一店舗ずつ増やし、今や、全世界に一五〇〇店以上展開しています。
彼の方法は「一回に一店舗ずつ開く」ということでした。人生の成功への道も、「一歩一歩」にまさる秘策はありません。
一年で一〇キロ減量することを目標とするなら、一週間で二〇〇グラムずつ減量すればよいので、決してむずかしいことではありません。しかし、人は二~三週間で一〇キロ減量したいと思うのです。
ここまでお読みになって「理屈は十分わかりますが、できません」という方がおられたら、どのようにアドバイスなさいますか。あなたは、きっとその方に、「み言葉と祈りが究極の秘訣です」と、ご自身の体験をもってお語りになることでしょう。
「小事に忠実な人は、大事にも忠実である」
(ルカ16・10) |
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