2008年11月の霊想

  感 動  (11月2日)

 「人生で最も大切なものは何ですか」と聞かれたら、あなたも「感動」とお答えになりますか?!
 人生には、様々な試練、苦難が起こります。しかし、試練が大きければ大きいほど、それを感動に変えていく生き方を選んでいきたいものです。
 感動を作り出す人、感動を他に分かち与える人と様々な形がありますが、感動は、作ったり与えたりするものではなく、その時その時の出会いの中で共に創造し、共有するものです。あなた自身が感動していると、感動から距離を置いている人も、やがて感動の磁場に引き寄せられ、あなたと感動を共に分かち合うことができます。
 感動の分かち合いは、ちょうど右手と左手を打って音を出す時に、その音がどちらの手から出るというのでもなく、両手から生じるのと同じです。そして、感動も、様々な人間関係の中で生み出され、共有することのできる、天来の贈り物です。
 感動を共有するための究極の鍵は、何事も感謝して受けとめることです。

    「すべてのことは、あなたがたの益であって、恵みがま
     すます多くの人に増し加わるにつれ、感謝が満ちあふ
     れて、神の栄光となるのである。」
                           (Ⅱコリント4・15)

  きょうは……?  (11月9日)

「きのうはヒストリー(history・歴史)。
 明日はミステリー(mystery・不可思議)。
 それでは、きょうは……?」
 この問いに、あなたは何とお答えになりますか。
 確かに、過去は消えることのない大切な歴史に他なりません。また、未来は、思いをはるかに越えて様々な出来事が起こり得るミステリーでしょう。
 しかし、考えてみると、人生、過ぎ去った過去でも、まだ来ていない未来でもなく、きょう一日にすべてがあります。
 では、そのきょう一日を充実させるためには何が必要でしょうか。
 それは、「きょうとは何か」という問いに対するあなた自身の明快な答えです。その答えがあなたの今日を決定します。
 「きょうはビクトリー(victory・勝利の日)。物事を成し遂げ、様々な誘惑や、楽をしたいという思いに打ち勝つ勝利の日」と選択すれば、あなたは、きょう、勝利を生きるでしょう。また、「ディスカバリー(discovery・発見)。きょうは新たな発見の日」とお答えになる方もいらっしゃるでしょう。
 さて、あなたは……?

  不可能の壁を打ち破るもの  (11月16日)

 物事を成し遂げる秘訣は何か、と尋ねられたら何とお答えになりますか。「遂行力の源泉は明確な目的意識」とお答えになる方も多いでしょう。
 中国、唐の時代の名僧・鑑真は、日本の僧侶、栄叡と普照から、日本での戒律の確立を要請されました。当時、国外に出ることが禁じられていましたが、その使命感に燃え、日本に渡ろうとしました。ところがことごとく行く手を阻まれ、5度に渡る失敗を経験。しかも5度目の渡航中、南方の気候や激しい疲労などにより両眼を失明しました。それでも鑑真は挑戦し、10年後、6度目にして日本に上陸し、仏教戒律の確立という壮大な仕事を成し遂げました。
 トンネルなどの工事現場で山を掘るためにダイナマイトを使用します。「ダイナマイト」は、聖書で用いられるギリシャ語の「力(デュナミス)」を語源とします。
 何かを成そうとする時、不可能と思える大きな障害にぶつかることがあります。そのような、人の力ではどうすることもできない、不可能と思える壁を打ち破るダイナマイトは、主にある明確で強烈な信念、目的意識であり、そこに働く「神の力―デュナミス・セウー」(Ⅰコリント1・18)に他なりません。
 今週も、み言葉に立ち、祈りつつ、神の力によって前進してまいりましょう。

  異なる出発点  (11月23日)

 同じ事をしても、結果が違うのはなぜでしょうか。それは、出発点が異なるからです。
 「物事を楽に済まそう」と考えて事を始めると、本来60の実力があっても、力がすでに削がれていますから、60以下の仕事となり、良き結果は得られません。しかも、その結果が自分への評価となるので、やがて自らの存在をも脅かすことになります。
 一方、「一番良い方法は何か」と考えて事をすると、できれば80ぐらいの仕事をしたいのだけれど、現時点では60がギリギリ、というのが実力であれば、60のエネルギーで全力を尽くすことです。今できる全力を尽くすことで、自ずと結果はついてきます。
 このように、今できるベストを、というチャレンジが常時なされていくと、ふと成長している自分にお気づきになることでしょう。たとえば、ご商売であればどうでしょう。いつも「お客様のために何がベストか」という視点で考えることです。すると、お客様の益となるシステムが多く生まれ始め、やがて、ご商売が幾倍にも成長していることを見るでしょう。
 人は、まいたものを刈り取ります(ガラテヤ6・7~8)。今週も、自らのベストをし続けましょう(Ⅰコリント15・58)。

  ピグマリオン効果  (11月30日)

 教育心理学者、ロバート・ローゼンソウルが次のような実験をしました。
 学校で、あるクラスの生徒に向かって、「君たちは、成績が優秀なので、特別に選ばれた。だから、次の試験では必ず良い成績になる」と。次の試験は、このクラスの全員が他の生徒よりも優秀な成績を上げました。
 しかし、この実験は特別に優秀な生徒を集めたわけではなく、普通の生徒の中から選ばれたのです。「優秀」と言われた生徒たちは、「自分は優秀なんだ」と思い、その結果を修めたのです。
 これをピグマリオン効果(別名・教師期待効果)という言葉で聞かれた方もおられるでしょう。人間は期待された通りに成果を出す傾向がある、ということをあらわしています。
 あなたにも、あなたを造り、あなたと共に歩み、最善のみをなしてくださる方、全能の神が、「大丈夫、すべてのことは相働きて益となる」と告げておられます。その言葉どおりの成果を豊かに得ておられるのは、あなたがそのように信じ、生活のすべての出来事で実践なさるからに他なりません。
 今週も、あなたに期待しておられる確かな方の言葉に耳を傾け、歩んでまいりましょう。

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