2009年6月の霊想

  幸せとは  (6月7日)

 世界には、生活をするのに十分なお金があり、健康で、たくさんの友人に囲まれているにもかからわず「幸せではない」と感じている人がいます。
 私の友人から、先日、電気もない、水道もない未開の国の山奥で過ごした話を伺いました。
 電気がありませんから、当然、テレビもありません。
水道も完備されていませんから、水を汲みに行かなければなりませんし、決して、衛生的にきれいな水とは言えません。家屋も、日本人から見れば、失礼な表現かもしれませんが、「小屋」と呼べるような家で、雨風がしのげればそれで十分という家です。しかし、その国の子どもたちは皆、目をキラキラさせ、幸せいっぱいだというのです。
 ある女の子がお母さんに「お母さん、幸せって何」と聞きました。すると、お母さんはそのお嬢さんをギュッと抱きしめました。夜になり、その子はお母さんの布団の中で本を読んでもらい、「じゃあ、おやすみ」と冷たい自分の布団に潜り込みました。女の子が言いました。
「お母さん、幸せってあたたかいことなんだ」。
 幸せとは、何かを得たり、どこかに行けばあるのではなく、あなたの置かれている状況で、今、神様がくださっている恵みを味わうことに他なりません。

    (6月14日)

  お父さんを感動させた珠玉の一言 (6月21日)

NHK番組「のど自慢」の司会を長年受け持たれた、宮本隆治アナウンサーのとっておきの体験談です。
 48歳のお父さんと高一のお嬢さんが、デュエットでコブクロの曲を歌いました。

 歌の後で、娘さんにマイクを向けました。
「なぜ、応募したの」
「お父さんが出ろと言ったから」
「それを聞いた時、どんな気持ちだった」
「嫌だった」
「でも、出ることにしたのはなぜ」

 彼女は黙って何も答えません。宮本さん、じっと忍耐し、待ち続けました。とても長い時間のように感じられました。「限界かな」と思った瞬間、「……お父さんが好きだから」その時、お父さんの目には涙があふれていました。
 お父さんにとっては思ってもみなかった一言。普段なら、面と向かっては決して言えなかったお嬢さんのこの一言は、お父さんだけでなく、放送を通して多くの人々にぬくもりを与えたことでしょう。
 今週、あなたにとっても、そんな一言を語る一週間でありたいものです。

  習慣化の秘訣  (6月28日)

 私たちはたくさんの知識や情報を身につけます。しかし、それらが行動に移され、実を結ぶことが少ないのはなぜでしょうか。
 極めつけの理由は「それを忘れてしまう」からです。
毎日の生活は惰性的になり、行動の大半は無意識に行われます。つまり「ついやってしまう」「つい食べてしまう」「つい言ってしまう」のです。特に日常会話はほとんどが無意識です。どのくらい意識的に言葉を選択して会話をしているでしょうか。ですから、どんなに「人をほめなさい」と言われても、その時になると忘れてしまうのです。
 そこで、忘れないために次の3つに挑戦してみましょう。
 まず、事前に詳細なシュミレーション、予習を心がけることです。「段取り八分、仕事二分」というわけです。
 二つ目は極めて基本的ですが、リマインドをしてもらうこと。ベルを鳴らしてもらったり、他人に確認してもらったりと、意識を取り戻す術を工夫し、あなたの生活の中に取り入れることです。
 三つ目は、自分の生活の記録をつけたり、他者に記録をとってもらうことです。
 これによって新しい習慣が生活の中に着実に浸透します。今週から挑戦してみてください。

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