2013-01

  型 破 り  (1月6日)

 「型破り《という言葉があります。型を知り、それを自分のものにしている人が破るからこそ「型破り《で効果があるのです。型を理解せず、自分のものにしていないまま自己流で頑張るのは「型なし《です。
 20世紀の偉大な芸術家の一人パブロ・ピカソは、『ゲルニカ』に代表されるように、極めて前衛的な【キュビズム(様々な角度から物の形をとらえて一つの画面に収める手法)】を確立しました。
 その斬新な手法を創り出したピカソも、若き日の「青の時代《と呼ばれる時にしっかりとデッサン力を鍛え、身につけたのです。その基本に支えられて、すばらしい作品を生み出しました。
 人生も、まず基本を身につけることです。
 クリスチャンにとっての基本は、いつも、何事においても祈り、み言葉を読み、暗記し、エレミヤのように食べることです。「食べる《とは、生活の中でみ言葉を実践し、自分ではできないと思っても「主にあって、その偉大な力によって、強くなりなさい《(エペソ6・10)と、み言葉を唱えながら挑戦してみるのです。
 み言葉と祈りこそが、あなたの人生を豊かに建て上げていく基本であることを、今年も、心して歩んでいきましょう。

  啐啄の機  (1月13日)

   ある人が自分には信仰があると称していても、もし  行いがなかったら、なんの役に立つか。その信仰は  彼を救うことができるか。(ヤコブ2・14)
 このような聖句を読むと、すぐさま良い行いをしなければならない、と駆り立てられる人がいます。その時はできても、付け焼き刃的な行動ですから、継続的には進みません。しかし、その自分を責めてはいけません。良い行いをしないこのままの姿で、信じるだけで救われる、という恵みの中で行動は自ずと生まれてくるからです。
 「?啄の機(そったくのき)《という言葉があります。?とは、雛が卵の内側から殻を破ろうとすることです。啄とは、親鳥が外側から卵の殻をつっついて雛を助けることです。雛がまだ成長していない時、親鳥は外から殻をつっついて破ることはしません。じっと中の雛の成長を待ち、内側からコツンコツンとつつく音を待っているのです。元々は禅の言葉で、弟子が悟りを開こうとするその時に、師が折にかなった教示をすることです。
 雛としてのクリスチャンが内側からつつくとは、祈りです。「神様、わずかな力ですが、私をお用い下さい《という祈りを捧げる時、神様は私たちの殻を破る一突きを与えてくださいます。行為はその時から、泉がこんこんと湧き出るように生まれていきます。
 今週も祈りに満たされて歩んでまいりましょう。

  本当に人に信頼を置く人  (1月20日)

  本当に人に信頼を置いている人は、安心して待っているだけである。心配性の人は悪が好きである。心配の中身である妄想のほとんどは、悪い事柄、上吉な事だらけ。そういった悪い事が実際に発生すると、心配している人は「やっぱり心配した通りだった《と小さな喜びを覚えるのである。心配していることを何か大事なことのように言う人と親しくすべきではない。(白取晴彦)
 「なるほど…《と腑に落ちる方も多くおられることでしょう。「なぜ私は心配性なのだろう《と心配してしまうほど、私たちはつい、サタンの巧みな誘惑にはまってしまうものです。
 どんなに美しい庭園も、手入れをしなければあっという間に雑草に埋め尽くされてしまうように、冒頭の文のように「本当に人に信頼を置く《、すなわち、安心を生き抜くことができるのは、日々のディボーションを欠かさないこと、日ごとにディボーションの深みを増すこと、これに帰します。
 米沢興譲教会の祝福の一つは、信徒のお一人お一人がディボーションの恵みにあずかっておられることです。他者に信頼が置けるのは、あなたが神に信頼されているというゆるぎない確信があり、聖霊の宮としてのあなたが、本物にいつも満たされ、包まれているからです。

  神様のカウンセリング  (1月27日)

  
「あなたはさとしをもってわたしを導き、その後わたし を受けて栄光にあずからせられる。《(詩篇73・24)
 「さとし《を英語の聖書で見ると「counsel《という語が使われています。神様は私たちをカウンセリングしてくださるのです。神様の導きは一方通行ではありません。神と自分との間に何度もやりとりがあり、「栄光にあずからせられる《というゴールに導いてくださるのです。
 元大相撲力士で現在はスポーツキャスターとして活躍中の舞の海さんは、実は山形県の高校教諭として働くことが決まっていました。身長が規定に届いていなかった彼は、「小兵の自分が巨漢揃いの相撲界に入っても失敗するだけだ《と角界入りを諦めていたのです。
 しかし、「後輩が急死」の知らせを受け、心が揺すぶられます。本当にこのままでいいのか…? 考えに考えた彼は、「大相撲に入って失敗したら人に笑われてしまう、という恐れなど、死という事実を前にして何でもない《と思えるようになりました。
 舞の海さんは周囲の反対を押し切って好きな相撲の世界に入ります。その後の活躍はご存知の通りです。
 神様はどんな人にも導きを与えて下さいます。あらゆる事柄・出来事を通してカウンセリングをなさるのです。今週、あなたにもいろいろな出来事が起きるでしょう。その折々に神様の導きを意識する時となりますように…。

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