2013年2月の霊想

  よく噛んで食べましょう  (2月3日)

わたしはみ言葉を与えられて、それを食べました。(エレミヤ15・16)
 同じ環境にいても、まったく異なった結果が現れるのはなぜでしょうか。
 あなたは、時代の価値観や人々の言葉に人生の拠り所を置くのではなく、聖書の言葉をよく読み、聞き、生活の糧としておられることでしょう。そして、エレミヤのようにみ言葉を食べることが祝福の鍵です。
 「食べる《とは、自分の霊的健康状態に合わせて食べ方を変えたり、単にみ言葉を頭で読むだけではなく、生活全体でみ言葉を工夫し、取り入れることです。
 かつてO157が原因で修学旅行生が食中毒になった事件がありました。上思議なことに、同じお弁当を食べたのに、発病した生徒としなかった生徒がいました。その違いは、「発病しなかった生徒はよく噛んで食べ、発病した生徒は飲み込むように食べたからだ《と言われました。よく噛むことで出る唾液が殺菌作用の働きをするばかりでなく、消化が良くなり、栄養の吸収力がさらに促進されるからです。
 同様に、み言葉を咀嚼(そしやく)すると聖霊によって私たちの霊の目が開かれ、霊的に守られ、み言葉が効果的に生活の中で働くのです。
 み言葉に生きる深みを、今週も体験しましょう。

  神の意図  (2月10日)

 以前、アメリカ人の女性宣教師が教会で英語を教えながら伝道しておられました。彼女は美しい金髪の持主。しかも夏は紫外線の影響でダークブロンドに髪色が変わります。生徒さんは一様に、「先生の髪はきれいねぇ。お金をかけなくても夏と冬で髪の色が変わるのっていいねぇ!《と賞賛するのですが、彼女にとっては悩みの種でした。つまり、春と秋は二色の髪が同居するので具合が悪い。また、思うようにパーマがかけられないのでフラストレーションを感じる、と言うのです。
 「では、どんな髪だと良いのですか?《と尋ねると、即座に「日本人のように黒くて、クレオパトラのようなストレートな髪が良い。季節毎に変わる髪の色に悩むこともないし、まっすぐな髪だと、どのようにでもパーマができるから楽しい!《と答えられました。
 私はその答えに唖然としました。なぜなら、その黒髪のクレオパトラさんたちは自分の髪に満足せず、英語の先生の髪にあこがれていたからです。
 あなたが、「今、自分があるように神様は私をお造りになった《ことを受け入れ、感謝し始めるなら、内側からとてつもない力が湧き出します。神が意図された通りに生きる時、人間は最大限の力を発揮できるのです。
 今週も私を創造された神に目を向け、感謝の一歩を踏み出してまいりましょう。

  人生の味わい  (2月17日)

 Aさんは、今まで人生になぜ充実感がなかったかを次のように証しされました。
 「私は結果や報酬が人生の目的として生きてきました。最終目的がより良い報酬なので、そこに辿り着くまでの事柄の一切が、手段や道具として使われてきました。その過程で出会う人も、自分にとってはプロセスの一部でしかありませんでした。今までの人生を振り返ると、それはあまりにも空しく、まさに砂を噛むような人生でした。何事でも、結果を求めて行動すると、人生の意味を見失うものです。そんなある日、聖霊様に、小さな出来事にも感動があり、主が備えられた恵みを無意識に踏み潰して生きてきたことを示されたのです《と。さらに続けて、「もちろん、人生には目的、目標も必要です。でも、それらは主の恵みの一部であることがわかりました。今は、最善をなしてくださる主と個人的に出会うことができ、どんな事も、どのような時も、すべて主の御手の中にあることを知り、本当に毎日が満ち足りています。『今は恵みの時』というみ言葉を、毎日毎日、新しい形で味わっています《と、満面のほほえみで語られました。
 この一週間も、「すべては主の最善《と、天来の恵みを味わい、人々にお分かちする日々でありますように。

  神の側か悪魔の側か  (2月24日)

  
 もし、わたしたちが自分の罪を告白するならば、神は 真実で正しいかたであるから、その罪をゆるし、すべ ての上義からわたしたちをきよめて下さる。                 (Ⅰヨハネ1・9)
 神はそのお約束通り、何のわだかまりもなく、スパッと赦してくださいます。昨日までのことは問題ではありません。大切なことは、今日、神の側にいることを選ぶか、悪魔の側にいることを選ぶかです。
 三木忠直氏は、太平洋戦争当時、爆撃機『銀河』、ロケット特攻機『桜花』の設計者でした。彼は軍の命令とはいえ、自分の設計した飛行機で多くの若者が戦死したことに心を痛めていました。
 戦後、三木さんを後悔の日々から救ったのは次の聖書の言葉でした。「凡て労する者・重荷を負う者、われに来れ、われ汝らを休ません。」(マタイ11・28 文語訳)
彼はこのみ言葉で救われ、終戦の年の12月、37歳の誕生日に洗礼を受けました。
 その後、三木さんは自分の技術を戦争には使わせないと誓い、出会ったのが夢の超特急新幹線の開発でした。昭和38年、0系新幹線を完成させた三木さんは、生涯、礼拝を守り、鉄道技術の開発に取り組みました。
 日々、どちらの側につくかをしっかりと心に定め、福音の恵みの中を歩んでまいりましょう。

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