2017年11月の霊想
いつまでも残るもの(11月5日)
南極にある小屋の中から、100年以上前のものとみられるフルーツケーキが見つかりました。20世紀初頭に活躍した英国の探検家ロバート・スコットが率いた隊の一部が、科学調査を行った1911年に残したものとみられます。見た目と匂いからは、まだ食べることができそうでした。
100年以上も昔の物だとしても、場所や環境が整っていればまだ食べられるという、驚くべきことが起ることを証明しています。
しかし、それ以上に、神のことばは環境や状況に一切影響を受けず、いつまでも残り続けます。 「天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びる ことがない。」(マタイ24・35) 変わりゆく日々の中、一時的な朽ちるものにではなく、いつまでも残る神のことばに心を留めて生きることが大切です。 今週も、神のことばに目を注いで、揺るぎない人生を生きましょう。
「わたしたちは、見えるものにではなく、見えないもの に目を注ぐ。見えるものは一時的であり、見えないも のは永遠につづくのである。」(Ⅱコリント4・18) |
希望の人(11月12日)
人生、どうしても避けられない出来事に遭遇します。 西山麗(れい)さんの夢はオリンピックに出ることでした。麗さんは幼稚園の頃、大動脈弁狭窄・閉鎖不全症という病気であることがわかりました。運動が大好きな彼女は、激しいスポーツはだめでしたが、練習量を調整しながらスポーツを続けました。中学からは、試合中、交代で休めるソフトボールを始め、スポーツを諦めませんでした。
どんな人も、先が見えないやみの中にいる時でも、心の中に希望の光を見出すことで、将来に向けて一歩進み始めることができます。
そして「オリンピックに出たい」という夢は遂に実現し、北京五輪では金メダルを取りました。現在は「病気に生まれてきてよかった」と思うほどまでになり、「すべてのことには必ず意味がある」との教えを胸に、同じような病気の人、苦労している人たちの希望になれるように励んでおられます。
あなたも、今日、誰かの希望の人となるのです。
「あなたがたは、以前はやみであったが、今は主にあっ て光となっている。光の子らしく歩きなさい」(エペソ5・8) |
日ごとに新しくなる(11月19日)
超高齢化社会、という言葉も耳に馴染んできた昨今です。せわしい日常にあっても、神様との交わりを生きることはすばらしいことです。なぜなら、神様と共に歩む人にとっては、いつも終わりが始まりであり、内なる人が日ごとに新しくされていくからです。
柴田トヨさんは、90代に入って腰を痛め、日本舞踊を踊れなくなった時、息子さんの勧めで詩を書き始めました。コツコツと書きためた作品が新聞の投稿欄に掲載されると、大きな反響を呼びました。やがて、自費出版した処女詩集『くじけない』が評判となり、150万部の記録を作り、歴代最高齢での文壇デビューとなりました。
90歳と言えば、一般的にチャレンジ精神や創造意欲とは無縁のように思いますが、身近にこのような方がおられることは、何と大きな励ましでしょう。
自分も年を取ったらそのような生き方をしよう、と言うのではなく、何歳であろうとも、今からでも、このようなチャレンジ精神を心がけなさることが、やがて時が来て、豊かな実を結ぶのです。そのためには、つながるべき方につながり続けることです。
「だから、わたしたちは落胆しない。たといわたしたち の外なる人は滅びても、内なる人は日ごとに新しくさ れていく。」(Ⅱコリント4・16)
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二つをつなぐ役目(11月26日)
7月29日、歩行者用としては世界最長となる494mのつり橋がスイス・アルプス山中に開通しました。幅はわずか65㎝、谷底からの高さは最大85mになります。
しかし、人類の歴史の中で最も遠くを結んだ架け橋は、イエス・キリストです。その距離は、創造主と私たちの間の果てしない距離でした。イエス・キリストの十字架が創造主との架け橋となり、つないでくださいました。
「ところが、あなたがたは、このように以前は遠く離れ ていたが、今ではキリスト・イエスにあって、キリス トの血によって近いものとなったのである。」(エペソ2・13)
イエス・キリストは、まったく罪がないのに十字架にかかり、自己中心の生き方をしていた私たちのために、身代わりとして罰を受けてくださいました。命を投げ出してつないでくださった架け橋は、絶対に外れたり、切れたり、また壊れたりすることはありません。
「わたしは確信する。死も生も、天使も支配者も、現在 のものも将来のものも、力あるものも、高いものも深 いものも、その他どんな被造物も、わたしたちの主キ リスト・イエスにおける神の愛から、わたしたちを引 き離すことはできないのである。」(ローマ8・38~39)
今週も、神の大きな犠牲の愛によって生かされていることを覚え、感謝の日々を送ってまいりましょう。
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