2018年10月の霊想

  湧き上がる感謝(10月7日)

 イスラエルはモーセの時代から、感謝の祭りを年に三回行っています。過越の祭、七週の祭(五旬節)、仮庵の祭の3つで、「三大祭」と呼ばれています。すべての営みを止めてエルサレムの宮に集まり、神様に感謝します。
①過越の祭(3月~4月)
神様がイスラエルの民をエジプトの奴隷生活から救い出されたことを感謝し、エジプトを出る時に食べた発酵しないパン(種入れぬパン)を作り、食べます。
②七週の祭(五旬節)
出エジプトの49日後にシナイ山で律法が与えられたことを記念し、過越の祭りの翌日から数えて50日目(満七週間目)に行われます。また、春の収穫を感謝し、新しい穀物が主にささげられます。
③仮庵の祭(10月)
出エジプトの後、荒野で天幕に住んだことを記念し、仮設の家(仮庵)を建てて住みます。また、農業が祝されるように、先の雨と後の雨、日光を与えてくださる神様に感謝します。
Aさんは三大祭りにならい、ご自分の感謝の時を定めておられます。神様との交わりの霊的感謝、一日の感謝、健やかな日々を送れる健康の感謝等々。あなたもぜひ、内側から湧き出るご自分の感謝の時をお持ちください。

  一生成長(10月14日)

 「日本人も外国人も『舌』は同じ」と言い切るのは、92歳の今も一流の寿司を握り続けている小野二郎さんです。7歳から奉公に出て、25歳で寿司職人の道に入り、ひたすら握り続け、銀座の本店はミシュランガイドで最高の三つ星をもらっています。
世界最高の評価を頂いても、小野さんは日頃の勉強を怠らないで、休みの日には評判のイタリア料理やフランス料理など、様々なお店を食べ歩きます。「職人に頂点はない、やり尽くしてなどいない」と考えているからです。
伝道者パウロも、自分の信仰の成長について、次のように記しています。
「わたしはすでに捕えたとは思っていない。ただこの一事を努めている。すなわち、後のものを忘れ、前のものに向かってからだを伸ばしつつ、目標を目ざして走り、キリスト・イエスにおいて上に召して下さる神の賞与を得ようと努めているのである。」(ピリピ3・13~14)
私たちも、まだまだ成長できる可能性があります。信仰の成長に終わりはなく、今までの人生の歩みに感謝しつつ、日々の祈りとみ言葉に聞く生活は、さらに深みを増します。

  最高の友(10月21日)

うらぶれて袖に涙のかかるとき
人の心の奥をぞ知らるる

これは鹿児島民謡「串木野さのさ」の1節です。私たちは、自分にとって有利な人や条件には心勇んで近づきますが、状況が一変すると、人を無視し、さらにいじめに変わることもあります。それが自分の身に降りかかり、うらぶれる(惨めな)状況になった時、私たちはどこに慰め、希望を見いだすことができるのでしょうか。
イエス様がどん底にいたあなたを見出し、神の子どもとし、永遠のいのちを与えてくださいました。そして、いつも共におられ、世の終わりまで共にいてくださることを体験する時、この世とは異なる平安、慰めをいただくことでしょう。イエス様が友となってくださっているからです。
その体験を通し、あなた自身がイエス様の代理人として、救いの世界のわからない人、まさに失望のどん底にある人の友となることができることは、なんと意義のあることでしょう。
出来事を受け身でとらえる世界から、能動的に誰かの友になるために自分の人生は与えられている、と思いめぐらすだけで、聖霊様の助けがあなたと共にあることを今週も味わうことができます。これが人生の目的です。

  幸福の秘訣(10月28日)

 南太平洋にあるフィジーは、300以上の島からなる国です。経済的な豊かさでは世界の真ん中くらいです。しかし、2017年の調査で国民の94%が「幸せ」と答え、幸福度調査機関で世界1位になりました。
その秘訣は、日常生活の中で他人に何かを頼む時によく使う「ケレケレ」という言葉です。この言葉は「自分のものはみんなのもの」という精神を表し、互いに食べ物をあげたりして助け合うことです。それゆえに将来を心配する必要がないのです。
使徒行伝にも、信者たちが互いの持ち物を共有し、分かち合い、神をさんびしている姿が記されています(使徒2・43~47)。互いに助け合い、共有することによって自分の気持ちも前向きになり、心が幸せになります。
「何事も党派心や虚栄からするのでなく、へりくだった心をもって互に人を自分よりすぐれた者としなさい。おのおの、自分のことばかりでなく、他人のことも考えなさい。」(ピリピ2・3~4)
私たちも、神の家族として、ゆるし合い、へりくだった心をもって、人を自分よりすぐれた者として愛し合いましょう。そこに、神の国が成就します。それが、人を幸せにし、自らも幸せに生きる秘訣です。

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