2019年4月の霊想

  飛躍は小さな一歩から(4月7日)

 アメリカのアポロ11号が人類初の月面着陸に成功したのは1969年、今からちょうど50年前です。その重責を担ったのがニール・アームストロング船長でした。
彼が初めて月に降り立った時の第一声は、「人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍」でした。全世界の人々がその偉大な出来事を見たのです。
人間が月を歩いたことは、人類にとって驚くべきことでした。  しかし、神ご自身が人間の姿をとって地上を歩まれたことこそ、人類史上最大の出来事です。今から2000年以上前、イスラエルの小さな町、ベツレヘムに誕生したイエス・キリストです。その目的は、私たちが罪の中に滅びることがなく、永遠の命を持つことができるようにするためでした。
「神はそのひとり子を賜ったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。」(ヨハネ3・16)
この驚くべき偉業こそ、私たちが神に心から感謝し、たたえずにはおれない出来事です。このことにより、すべての人が祝福された生き方をすることができるからです。今日の主と共なる一歩が、あなたの偉大な歴史の始まりです。

 

  受 難 週(4月14日)

 今週は、イエス・キリストが十字架にかかられた金曜日を迎える受難週です。

棕梠(しゆろ)の主日?受難週に入る聖日で、エルサレムに入城す
るキリストと弟子たちを、民衆が棕梠の枝を取り、喜び、また、枝を道に敷いて出迎えました。そして宮に入られ、商売人たちを追い出されました。それから毎日、宮で教えておられました。
洗足木曜日?過越しの食事の時、キリストは上着を脱ぎ、
弟子たちの足を洗われました。その後、弟子たちと共にゲッセマネの園に行かれ、血と涙で祈られました。
受難日(聖金曜日)?キリストは十字架にかけられ、昼の12時から地上の全面が暗くなり、午後3時頃に息をひきとられました。その後、安息日が近づいていたため、すぐにお墓に埋葬されました。
復活日(日曜日)?夜明けと共に女たちが埋葬されているお墓に行ったところ、キリストは墓にはおられず、よみがえられました。
イエス・キリストは、私たちの罪のために十字架にかかり、死んで葬られ、三日目によみがえられ、救いを完成してくださいました。そして今もなお、私たちと共に生きておられます。今週は、ことの外、主の十字架とその恵みを味わう一週間といたしましょう。

 

  永遠の今(4月21日)

  聖書が語源の日本語は数多くあります。使徒行伝でパウロの目が開かれた様子を語った「目からうろこ」はその一つです。
中でも、最も有名な言葉の一つは、スポーツの世界などでも使われる「敗者復活」です。
これは、希望に満ちた言葉の一つです。失敗が、実は成功の元であり、終わりが始まりという人生観は、すべての人の人生に希望を与えます。
心の世界、特に、宗教の世界では様々な共通点もありますが、死からのよみがえり、「復活」は、キリスト教会の宝であり、クリスチャンの日常生活の特権です。
人は、死ぬために生まれるのではなく、天国に行くために生まれるのであり、地球での一時停車は、天国へのパスポートを得るためです。
さらに、復活の世界は未来だけではなく、「神の国は、実にあなたがたのただ中にある」(ルカ17:21)とイエス様が語られたように、毎日の生活のただ中で味わうことのできる世界です。イエス様があなたの罪のために死なれ、三日目によみがえり、今もあなたと共におられる。
この信仰で、「永遠の今」という日本語が、あなたの生活でさらに豊かに実証されますように。

   時代を越えて(4月28日)

 平成が終わり、5月1日から新しい元号「令和」を用いることになります。
元号のルーツは、紀元前の中国(前漢時代)にさかのぼります。日本初の元号は645年の「大化」です。それ以来、平成まで1300年に渡って247の元号が使われてきました。その元号で使われた漢字は72文字で、「永」が一番用いられています。やはり、歴史を貫いて人が求めているのは永遠であることがここからもわかります。
イエス・キリストが来られたのは、まさに「永」が人となり、永遠の命の実体をもって、私たちの日々の歩みを支えてくださるためです。 「永遠の命とは、唯一の、まことの神でいますあなたと、 また、あなたがつかわされたイエス・キリストとを知 ることであります。」(ヨハネ17・3)
「主よ、わたしたちは、だれのところに行きましょう。 永遠の命の言をもっているのはあなたです。」(ヨハネ6・68)
元号が変わり、時代が変わっても、変わることのない主と共に、歩みを定かにしてまいりましょう。
「イエス・キリストは、きのうも、きょうも、いつまで も変ることがない。」(ヘブル13・8)

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