判断の基準(12月5日)コロナ禍で、日本の選択を通して、外国と異なる日本の考え方が明確になりました。 日本人は、AとBの意見があると、折衷案を探します。経済を動かす一方、命も守らなければなりません。外国のようにロックダウンができないのは、法律の問題だけではなく、飲食店に配慮するため「午後8時まで」のような両者を慮る対策が取られます。これは、どちらをも賛成する案ではなく、どちらからも文句を言われない案です。激しく議論して解決策を得る西洋とは真逆です。『和を持って貴しとなす』は、全員が賛成なのではなく、誰からも文句を言われないようにすることです。 日本人の文化、考え方にも長所は多くありますが、場合によっては不都合が生じます。日本人の考え方が成長するのには時間を要することでしょう。しかし、あなた個人の考え方は今すぐ変えることができます。さらに、新たに選択し、決断することができます。 日本人の成長も一人一人の成長の総和で、新しい文化を創ります。今こそ、自分で考え、選択し、決断する生き方を確立なさることです。もちろん、まわりの人々をも包んで余りある一元の「すべて相働きて益となる」のみ言葉を噛みしめつつ挑戦するのです。あなたならではの音色を奏でる練習を今週もしてまいりましょう。 |
共存共栄の秘策(12月12日)この実話をご存じの方もおられるでしょう。 アメリカ・アリゾナ州にある広大な自然公園「カイバブ高原」では鹿の数が減少し、絶滅の危機に直面しました。解決策として、鹿の天敵であるピューマやコヨーテなどを徹底的に駆逐しました。ピューマは約700頭、コヨーテも約7000頭、駆除しました。その結果、鹿が10万頭に達しました。 しかしその後、一気に鹿の数が減ったのです。その原因は、鹿の餌となっている高原の草が食い荒らされ、大量の鹿が餓死したというのです。公園の面積内では一定数以上の鹿は生息できなかったのです。同時に、ある程度の天敵がいることは、むしろ、理想の状態だとわかりました。 人生も、すべての不安・試練を取り除くことが、快適さの条件となる時があります。しかし、不安や試練と共に生きることで成り立つことも多くあります。敵も味方も、敗者も勝者も、弱い者も強い者も、共に生きる……それが新しい人類の生き方です。 「このことについて、わたしは彼を離れ去らせて下さるようにと、三度も主に祈った。ところが、主が言われた、『わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる』。それだから、キリストの力がわたしに宿るように、むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう。」 (Ⅱコリント12:8~9) |
クリスマス・プレゼント(12月19日)クリスマス・プレゼント、何がほしいですか?そしてあなたは、大切な人に何を贈りますか?楽しみな時です。 今年は、コロナに始まり、コロナに暮れる1年でした。このような状況ならではのすばらしいメッセージを、あなたも神様からいただいたことでしょう。 また、コロナ禍の中、「命か経済か」の緊張に明け暮れる日々でした。経済を考えれば、コロナの感染拡大へ。拡大を防ぐためには、お店の休業等……。「命かお金か」という世界での「命」は、クリスマスにもたらされた「永遠の命」とはまったく異なります。 「命」よりも大切な「永遠の命」をもたらされたイエス・キリストこそ、どのような時代の、どのような人々にも最もふさわしい贈り物です。 クリスマスは、この永遠の命を十分にご自分のものとする最高のチャンスです。天来の恵みのメッセージをしっかりと味わい、さらに、あなたの隣人へもこのメッセージをお伝えしましょう。 今年ならではのクリスマスを! |
活力の源(12月26日)魚が大量に死んだ、というニュースをご覧になった方もおられるでしょう。遠く離れた海底火山噴火によって、大量の小粒の軽石が日本に流れ着き、魚がエサと間違って食べて死んだ出来事です。 どんな状況でも生き生きと、試練を宝に変える人生の動きが止まっているなら、日頃召し上がる物、特に、心の糧として何を召し上がっているかを点検なさることです。 体に良き物を、と思いつつも、つい少しも活力にならない物を食べてしまうことがあります。ダイエットに関心のある方もおられるでしょう。最近、よく言われているのは、「スーパージャンクフード」と呼ばれる現代食品の問題です。高カロリーですが栄養に乏しく、砂糖、油、塩分で味つけられた食品です。 心の健康、霊的な新鮮さ、活力を得るためには、手っ取り早い偽の食物ではなく、み言葉を糧とすることです。 「わたしはみ言葉を与えられて、それを食べました。み言葉は、わたしに喜びとなり、心の楽しみとなりました。」(エレミヤ15:16) 今週も、一日一日、召し上がる物に気をつけながら。 |
2021年12月の霊想