いつもと変わらない今日(3月20日)

つひにゆく 道とはかねて聞きしかど

昨日今日とは 思はざりしを

 

平安初期の歌人、在原業平の辞世の歌です。臨終を迎えた時、「自分の死が昨日今日とは思わなかった」と述べています。

最近、教会員の三人の方が同時に入院なさいました。お三人に共通していることは、少しも狼狽することなく、第一声は平安と感謝の言葉でした。人生は、すべて主の御手の中にあること、絶えず「永遠の今」を生き、人生は一瞬一瞬の積み重ねであることを覚えて生きて来られたからです。

急な入院にも、平時と変わらぬ平安の中におられる姿を見て、まわりの人々が「自分もそのように生きたい」と言われたことは、何とすばらしい証しでしょう。

あなたも、同じ神の家族の一員です。今日一日を主と共に……。

「神のなされることは皆その時にかなって美しい。神はまた人の心に永遠を思う思いを授けられた。それでもなお、人は神のなされるわざを初めから終りまで見きわめることはできない。」(伝道3:11)

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