一つに徹する(8月28日)

『選択の科学』の著者で、NHKの「白熱教室」で広く知られるコロンビア大学経営大学院のシーナ・アイエンガー教授が次のような実験を行いました。

高級食料品店にジャムの試食コーナーを設け、初日は、24 種類のジャムを、二日目には6種類のジャムを出しました。どのような結果になったか、ここでしばらく読むのをやめて考えてみてください。

 

結果は、初日、24 種類の時は試食した客で買った人はわずか3%。翌日の6種類の時は、10 倍の30%の人が買いました。選択肢が多い方が可能性が広がって良い、と思いがちですが、選択肢が多いと迷い、決断できなくなるものです。

究極的には「無くてならぬものは多くはない。いや、一つだけ」(ルカ10:42)なのです。この境地をすでに生きておられる方もおられるでしょう。一つを選び、その一つに徹することこそ、祝福の鍵です。

この生き方で大切なのは、集める勇気ではなく、捨てる勇気です。あなたにとって「最後の一つ」は何ですか。今週も、これを探し、これを明快にし、あなたにとって「なくてならぬ一つのもの」に目を向けて歩んでまいりましょう。

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