あなたの依存先(9月11日)

「這(は)えば立て、立てば歩めの親心」という言葉が示すように、親は子の成⾧を望み、自立を喜びます。「自立」の反対語は「依存」です。私たちは、「自立は善で依存は悪」という単純な二元論に陥りやすいものです。しかし、神にあって相反するものすべて「御手の中」という一元の生き方をすると、自立も依存も共に生かされ、神が本来意図したとおりの命の輝きを発揮します。

人は、互いに助け合うことで依存して生きる存在です。引き算、割り算的依存ではなく、足し算、かけ算になる相互依存が大切です。

特に、依存先を一つに決めないで、たくさんの依存のポケットを持つことが賢い生き方です。一つだけに、しかも不健全なものに依存すると、「依存症」という世界に陥ります。専門のお医者さんは、「依存症」の患者さんに、健全な依存先を増やすようにとアドバイスなさいます。ですから、友人とお話しする、散歩する、趣味に打ち込む等のことを勧められるのです。

信仰者にとっては、聖書を読む、祈る、賛美する、黙想することを通して、神に依存することです。すると、どのような状況でも「大丈夫」と恵みの中を生き、試練のただ中にあっても天の窓を通して自分の位置を確認できる自立した人生が始まります。今週もプラスの相互依存先を、祈りつつ、しっかり開拓していきましょう。

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