人生を豊かに生きている人の共通点は、自分の感情とうまくお付き合いしていることです。配慮のない自分の感情が原因で、大切な人間関係を失ってしまうことは誰にでも起こり得ます。特に、「腹を立てる」ことは一銭にもなりません。怒りの感情は壊すエネルギーです。
怒りの感情は、「~するべき」という理想と目の前の現実とのギャップが生じた時に生まれます。これをよく見据え、階段をつけ、ていねいに思考をプラスに変換する練習をなさると、怒りの感じ方が変わります。
Aさんご夫妻はご主人が理論派、奥様は情緒型です。A兄は奥様と話す際、「じゃあ、僕はどうしたらいいんだ?」と具体的解決策を求めますが、感情優位な奥様の答えにはいつも満足できず、イライラが募って終わるというパターンを繰り返していました。A兄は祈って頭を冷やした後、「神が与えた伴侶なのだ」という原点に立ち返りました。そして、問題解決は二の次三の次とし、その過程で神様がどう自分たちを導いてくださるかを確かめ合う時間を取るようになりました。彼の怒りの炎が徐々に消えていったことは想像に難くないでしょう。
怒りの感情が沸いた時は、神様との豊かな交わりのチャンスです。破壊から創造の人生へ焦点を変え、祈り、祈り抜き、新しい創造の世界をご自分のものにするのです。