旧約聖書で、これから結婚しようとする娘に贈り物を与えようとした父がいます。カレブです。望むものは何でももらえる中で、娘アクサが求めたのは泉でした。
アクサは南部の乾燥したネゲブの地に住むことになります。どんなに乾いた不毛の地であろうと、そこにこんこんと湧き出でる泉があるなら何も恐れる必要はありません。彼女は厳しい環境に行くことを厭わず、むしろそこで生きるために積極的に必要なものを求めました。すると、父カレブは、「彼女に上の泉と下の泉とを与えた」(ヨシュア記 15:19)とあります。彼は娘に泉を2つ与えたのです。
人生には2つの泉が必要のようです。光り輝く昼の時だけではないからです。先の見えない夜の時代も人生にはあります。一つの泉が枯れても、もう一つの泉で生きられるよう、神は私たちが望む以上の恵みをもって備えていて下さいます。
あなたの望みが絶ち切られ、命の泉がなくなったように思えても、それで人生は終わりではないことを覚えましょう。愛する娘アクサに上の泉と下の泉とを与えた父カレブ以上に、神は私たちにも「上の泉と下の泉」を豊かに与えて人生の荒野に遣わしておられるからです。
今週も神が与えてくださった泉から命の水をくみ出して歩みましょう。 (M)