平安の人生(1月22日)

すると、イエスは彼らに言われた、「わたしだ、恐れることはない」。(ヨハネ 6:20)

今日の聖句は、5000 人の給食の奇跡の直後の箇所です。そのような大きな出来事の後ですから、「何が来ても大丈夫」という勇ましい気持ちになっていても不思議ではありません。しかし、その時の弟子たちはやみ夜のガリラヤ湖上で風と波に翻弄され、何の力も湧いてきませんでした。

人間の現実とはこのようなものです。聖書は、神がこの世におられるとはっきり分かった奇跡の後でも、私たちは不安定な生活に突入することがあるのだ、と告げています。

しかし、神がいるならどうして、と思わざるを得ないような中にあって、「わたしだ、恐れることはない」という御声を聞くのです。これが本当の平安です。試練や困難がないことが平安なのではありません。試練や困難はしょっちゅうやって来て、不安と心配の嵐が吹き荒れる中、「わたしだ、恐れることはない」という御声を聞き、慰めを得、そこで得られる平安こそが、同じ苦境にいる他者を慰め、分かち合える平安となるのです。

今週も神の平安に包まれますように...。

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