いないはずの神(2月12日)

教会でお招きした講師がお泊まりの部屋には、事前に花とメッセージカードをお届けします。思わぬ所に励ましが届けられているのを知ることは、大きな力となります。預言者としてのエゼキエルの力の原点はそこにありました。

エゼキエルはバビロン捕囚時代に活躍した預言者です。その当時、イスラエルの民は彼らの神がバビロンの神に敗れたのだと考えました。しかし、その異国の地で、エゼキエルの面前で幻が始まり、彼は神の栄光の姿を見ます。「いないはずの神」との出会いです。これはエゼキエルの預言者活動の尽きない原動力となりました。

K先生がアメリカの神学校で学んでいた時の話です。隣のアフリカ人神学生の部屋から大音声が流れてきました。明らかに英語ではなく、聞き慣れた音です。何とそれは米沢興譲教会の礼拝説教テープだったのです。「なぜ遠く離れたアメリカの地で、しかも日本語のわからないこのアフリカ人学生が!」。K先生は、一人離れたこの地にも神は共にいて下さり、励まして下さっていることが骨身にしみて分かりました。彼の勉強と神への献身が更に深まったことは言うまでもありません。

いないはずの所に、神は救いの手を差し伸べ、御自身の存在を表して下さいます。今週もその神との出会いを大切にして参りましょう。

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