「しかし神は、いや増しに恵みを賜う。であるから、『神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜う』とある。」(ヤコブ4:6)
米沢興譲教会の「興譲」とは「謙譲(けんじょう)の心を興す(おこす)」ということで、へりくだる者に恵みを与えるという今日の聖句が由来となっています。
ただし、謙遜とは「私はダメです」「私なんか何にもできません」と自分を過小評価することではありません。それではかえって自分を卑下する傲慢となってしまいます。ダメな私、基準を満たさない私、罪人なる私…。その私のために十字架で苦しみを受け、犠牲の死を遂げて下さったイエス・キリストを心に受け入れることが真のへりくだりです。
そのためには、この私のどうしようもない傲慢さを、キリストが私の代わりに神の前で謝って下さり、赦しを私の前に差し出して下さったことを、実感は湧かなくても、信仰によって受け入れるのです。言い換えれば、「傲慢な私のままで赦され、生かされていることに気づき、それで良いと言って下さるイエス・キリストと共に人生を生きる」ということです。ここから、へりくだる者としての恵みの人生が始まります。
今週も神の前にへりくだって歩んでまいりましょう。