奇跡を信じる(1月28日)

相対性理論を唱えたアインシュタインは、同じ物理学の友人と夜道を散歩していた時、突然、「君は、君が見上げているときだけ月が存在していると本当に信じるのか?」と尋ねました。彼は物理学の量子論に反対の立場を取っていたからです。しかし、電子等の大きさのミクロの世界では、人間が観測した時は存在は確立しますが、観測していない時はその存在が有るか無いかわかりません。それが実験で証明され、2022年に3人の科学者がノーベル物理学賞受賞となりました。

アインシュタインさえも届かない領域があり、さらにそのまた先の大きな理論がこの世界にはあるのです。イエス・キリストの奇跡も、説明はできなくても、実際にあったとして信じる理由がそこにあります。

聖書は科学的真理を伝える書ではありませんので、5つのパンと2ひきの魚がどのような物理理論で5千人の人々が満腹するまで増えたのかは説明しません。私たちが知り得るのは、イエス様が「天を仰いでそれを祝福して」ということです。信じる者に与えようとされる愛の神がいらっしゃるという信仰があり、その神の祝福を素直にいただこうとする時、5千人の人々が満たされたのです。

神は人間の理解を遥か超えたところにおられます。救い主を送り、私たちの罪を赦して祝福を与えようとする御方がいらっしゃるのだと、ただ信じる今日としてまいりましょう。

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