認知症は5年ごとに2倍という速さで増加しており、高齢化社会における大きな課題となっています。60代後半では100人のうち1~2名の発症率だったのが、次の5年間で3~4名に増え、90代には約半数にまで上昇するという統計もあります。このような状況下で、教会生活を続けるにはどうすればよいのでしょうか。
答えは、ただ一つ、「ゆだねる」ことです。「自分はもう続けることができない」と自分の限界を認めて、他者の力によって続けさせてもらうのです。「あなたの荷を主にゆだねよ。主はあなたをささえられる」(詩篇55:22)。この御言葉が、私たちに大きな力となります。
認知症は、物忘れだけでなく、段取りを立てたり、複数のことを同時にこなしたりする能力も低下させます。そのため、家事や運転など、日常生活の様々な場面で困難を感じるようになります。できない自分を認めることはつらいことです。しかし、これはゆだねるための訓練なのです。人生の早い段階で、ゆだねる訓練を施された人は幸いです。そしてそれには遅すぎたということはありません。今、持っているものを手放し、神様のご計画に委ねる。人生は、最後まで成長できる素晴らしいものです。
ゆだねて、続ける。この言葉を胸に、今週も主と共に歩んでまいりましょう。