神の美味(1月12日)

稀代の美食家、北大路(きたおおじ)魯山人(ろさんじん)は、「美味い湯豆腐を食べようとするには、なんといっても○○のいいのを選ぶことが一番大切であ
る」と書いています。この「○○」とは何でしょう。それは薬味でも醤油でもなく、「豆腐」です。真理は常に単純なのです。そして、良い豆腐を作るのは良水であるとし、水の良し悪しが豆腐を決めると述べています。豆腐の外見からは見えませんが、内に満ちている水の存在がその味の鍵となるのです。

旧約聖書でヨナは、神から存在を認められた人物でした。彼は敵国の首都ニネベに伝道に行きなさいと神から命ぜられましたが、反発して逃げていきます。ところが、船は嵐に遭い、一緒に乗船していた人々から「嵐の原因はお前だ」と決めつけられ、ヨナは海に投げ込まれます。彼は大魚に飲まれ、その腹の中で神に祈ります。「わたしは悩みのうちから主に呼ばわると、主はわたしに答えられた。」(ヨナ書2:2)。ヨナは、悔い改めて神に祈れば、神はその祈りを聞き、答えてくださる方だということを体験しました。存在を認められるとは、このようなことです。

神から存在を認められた人は、人に対しても強い存在の承認を与えることができるようになります。それが伝道のための「良水」となるのです。今週も、神とのつながりを明確に意識し、神の「美味」を世の人々に届けていきましょう。

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