2001年6月の霊想

 

  二 人 組   (6月3日)

教会スタッフの方々は、今、良き習慣を身につけようと努力しておられます。
その一つは、「段取り八分、仕事二分」の実践です。一流企業のトップの方々は、平均、一日の最も良き三時間を段取りのために費やすと言われています。同様に、時間をとって、自分の向かうべき目的、そして、為すべき事柄・目標を、長期から短期に向けて、具体的に計画を整えることです。少なくとも、一週間に一日、二時間を当てるように挑戦しています。
しかし、つい、私たちは怠けてやり過ごしてしまいます。そこで、具体的な推進策として、二人組になることは、大きな助けになります。
「人がひとりでいるのは良くない。彼のために、ふさわしい助け手を造ろう」(創世記2・18)と、神様は男と女を造られました。イエス・キリストも、二人ずつ宣教に遣わしました。
あなたも日々の生活がより充実するために、良きパートナー、励まし相手を見いだし、励まし合うことは、とても賢い方法です。
すでにそうしていらっしゃる人はその間柄を強固に、まだの人は、ぜひ、試みてください。

  成 長 の 秘 訣  (6月10日)

人は誰でも、神様の無限の祝福の中で、豊かに成長することができます。
まず、私たちは、赤ちゃんとして多くのものを吸収して成長します。しかし、やがて成人になると、今度は、受ける人生から与える人生へと変えられていきます。そして、もらう喜びとは異なる与える喜びの中に、尽きない泉を見いだします。
しかし、時が経っても成人になれない人は、いつも、もらうことばかりですから、必ず愚痴を言い、やがて批判をし始めます。自分が満たされないことへの苛立ちです。
もちろん、成長の過程には批判も大切です。しかし、批判をする時には、破壊のための批判ではなく、その批判に対して、自らが矢面に立ちつつ受けとめていくことが肝要です。その時に、その批判は、すべての建設・創造につながるのです。
他人や状況からもらう赤ちゃんから成人へと、成長させていただきたいものです。与えることのできる成人になるためには、神様との垂直な交わりの中でしっかり潤うことです。
今週も、神様との交わりに生き、与える成人としての歩みをしっかりしてまいりましょう。

  人生を魅力的に生きる  (6月17日)

試練や困難の多い人生も、神様との交わりの中で生きる時に知恵が与えられ、さらに工夫に工夫を重ねると、どんな状況にも答えを見いだすことができるようになります。そのように生きると、子供がやさしいゲームからむずかしいゲームを求め、楽しく挑戦するように、私たちの人生もさらに魅力的なものに変わります。
しかし、そのように考えない人は、他人や状況が悪いと嘆きます。この生き方は、努力や工夫のいらない楽な生き方のようでも、マンネリと惰性の人生に習慣づけられてしまいます。
小学四年生の息子を持つお母さんが、ある日、一パック六八円の特売の卵を買ってくるようにと、息子に百円玉を渡しました。スーパーに着いた息子は、何を買うのかを忘れたので、公衆電話に百円玉を入れて家に電話しました。おつりは戻って来ませんでした。
お母さんは、百円で良き学びをした、とおっしゃいました。それ以後、「忘れたらポケットの紙を見なさい」と、買い物に知恵を加えましたから、二度とこのようなことは起きなくなりました。
時に、大小様々な犠牲を払ったとしても、その犠牲を補って余りある生き方があります。この人生こそ、み言葉と祈りに生きる、あなたの明日です。

  提 案  (6月24日)

Aさんの心のノートに次のように記されていました。「代案を持たないで他人の欠点を指摘することは批判だと思う。よりよい提案をもって指摘することを意見と言うのだろう。どのような状況でも、良き意見を語れる人になりたいと願う」。
Aさんが考えておられるように、批判をすることは簡単です。しかし、一生懸命、ゆとりなく全力で生きている人にとって、批判は、坂を上る人への支援ではなく、時に、足引っ張りとなります。
どのような時も、さらに相手を押し上げていくような建設的提案・意見ができるための秘訣は何でしょうか。
それは、自分自身の人生をしっかり生きることです。より豊かな生き方へ挑戦すると、たくさんの問題点や乗り越えなければならない事が出現します。しかし、神様に祈り、神様の励ましに信頼しながら、決してあきらめず、必ず神様は道を開いてくださると信じて進む時に、ユニークで、工夫が凝らされた新鮮なアイデアが生まれてくるのです。このような個人的な実体のある体験が、人々への具体的な援助となることが多いものです。
まずは自分の人生をしっかり見据え、主に信頼しながら歩むことです。その歩みこそが、あなたも、まわりをも変えていくのです。

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